大麻合法化の活動家だったボブ・マーリーを3人の息子たちが語る

(Photo by Scott Dudelson/Getty Images)


「音楽がみんなを結びつけるのはもちろんだが、それ以上の理由がある。それが大麻であり、大麻の多種多様な効用だ」―スティーヴン・マーリー

2016年、一家は“マーリー・ナチュラル”を創業した。これは様々な種類の大麻草、吸引器具、大麻種子のソープなどの、大麻草と大麻関連製品を扱うブランドだ。一方、マーリー兄弟たちはレコーディング・アーティストして、彼らの父親が広めたレゲエへの関与も怠らない。実際に、ジギー、スティーヴン、ダミアンの3人はこれまでに何度もグラミー賞を受賞している。2004年には5人兄弟が揃ってツアーを行った。

「一つの集合体だね」とダミアン。「みんなが揃ったときは父の音楽を多く演奏するんだ。ジュリアンが自分のライブで僕の曲をプレイすることはないけど、父の曲は2〜3曲演奏する。僕たち全員がそんな感じなんだ。僕たち兄弟のコンサートに共通するのがそれだね。だから兄弟が全員集合すると、その点が強調されることになるよ」と。

父親の音楽をルーツに持ちながらも、彼らはそれぞれが独自のスタイルを確立してきた。その上、ジュリアンが“ワン・バイブレーション”と呼ぶ音楽的な結びつきも持っている。スティーヴンが言うには、彼らは5人全員でスタジオに入って一緒に曲作りしたいという願望があるらしい。「そういう憧れがあるんだ。ただ、今は自分たちのレガシーをみんなに紹介するつもりさ」とスティーヴン。

マーリー家がこのフェスティバルの名前をアルバム『カヤ』にちなんだ理由は、スティーヴン曰く「フェスティバルを開催する趣旨を明確にして、この植物をみんなに知らしめたいからだ。父が何度も歌っただろう? “マリファナたばこに火を点ける間は失礼するよ”って」。 

アルバム『カヤ』がリリースされた当時、これはポップス好きのリスナーにも届いた最初のアルバムの1枚となった。ただ、革命的なアンセムの「ゲット・アップ、スタンド・アップ」よりもロマンチックで穏やかな空気感が、批評家たちには嫌われてもいた。

スティーヴンが説明してくれた。「このアルバムは最も批判されたアルバムとなった。ボブが軟化した、ボブはこうだ、ボブはああだ、と。父の音楽の多様性が出ただけだったのに」と。彼はフェスティバルの2日目にこのアルバムに敬意を表したアコースティック・セットを行う予定だ。「芸術は石のように固くもなるし、水のように柔らかくもなるんだよ」とスティーヴン。

『カヤ』収録の楽曲は今日でも最も有名なボブ・マーリーのヒット曲である。「ボブ・マーリーの音楽を掘り下げたいと思うなら、このアルバムが入門編だね」と、アルバム・リリースと同じ年に生まれたダミアンが教えてくれた。

Translated by Miki Nakayama

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