ニール・ヤング、新作映画や自身の配信サイトについて語る:引退ツアーは「くだらない」

ーアーカイヴを立ち上げて運営するのはどんな気分ですか?

最高だ。愛の結晶だからね。みんなに聴いてもらえるし、君たちのような雑誌にも気付いてもらえるから、最高だよ。それに、世界で一番のデジタル・サウンドを使っているから最高じゃなきゃ困るね。俺たちが提供しているのがそれさ。みんなに聴いてもらう方法をやっと見つけたんだ。SpotifyもTidalもまだ解析していない技術だけど、俺たちは解析できたよ。

ーどうやって?

それはだな、俺にはシンガポールに友達がいて、その人が解析してくれた(笑)。でも、本当にすごくシンプルなんだ。適応ビットレートでのストリーミングさ。Spotifyには2つのレベルのストリーミングがある、Appleには2〜3のレベルがある。Tidalの上位レベルは他の会社よりも高くて、ほぼCDと同じクオリティだ。この技術はすべて、メモリーを節約するためにファイルを圧縮する20世紀のテクノロジーが基盤となっている。今はそんなことをする必要はないし、そんな時代じゃなくなった。もう21世紀だからな。他の会社には2〜3レベルしかないけど、俺たちのは15,000レベルなんだよ。つまり、どの楽曲も15,000レベルで、それを瞬時に再生できるってことだ。

ーアーカイヴを運営しているスタッフがいるのですか? どのような仕組みなのですか?
(ロサンゼルスに)3〜4人いて、彼らが全部のケアする中心スタッフだ。もっと人員が必要だけどね。でも人を雇う余裕がないんだよ。だからインターンをとろうと思っている(笑)。部屋がないから部屋を確保しないとダメなんだ。何でもかんでも金がかかる。でも絶対に楽しくなるはずだ。

ーそこでのあなたの役割は何ですか?

年中無休で彼らと電話でつながっていて、様々な内容の話をしている。俺たちがやっているいろんなことをな。例えばサービスの向上の仕方とか。有料のサービスは今後どんどん良くなるし、無料サービスであっても、その日最もストリーミングされたアルバムの上位10枚をタダで聞くことができるようにする予定だ。



ー有料にするのはいつからですか?

6月までには有料にしないとダメなんだ。6月で契約が切れる。最初はすべて無料で行う契約を半年間にしたから。だから、6月までに有料の会費制が始まる予定だけど、有料っていうのは災の元でもある。ほら、有料だってわかると人っていうのは……。俺のアーカイヴの会費はかなり低く抑えるつもりでいるし、会員には高解像度の音楽、すべての情報、映画、ビデオなど、アーカイヴで入手できるものを全部提供するよ。現時点でアップロードが完了したのは、アーカイヴ全体の25%にすぎないんだ。

Translated by Miki Nakayama

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE