リンキンのマイク・シノダ、チェスターの死後、初のソロ・ライブの出演が決定

(Photo by Rich Fury/Getty Images for iHeartMedia)

リンキン・パークのマイク・シノダが、この春開催されるフェステイバルIdentity LAで、チェスター・ベニントンの死後初めてのソロ・ライブを行う。

リンキン・パークのボーカリストでもあるマイク・シノダが、この春開催されるフェスティバルIdentity LAに、バンドメイトのチェスター・ベニントンの死後初めてソロで登場する。この無料イベントは“アジア系・太平洋系アメリカ人の遺産月間”を祝う行事で、5月12日、ロサンゼルスのダウンタウンにあるグランドパークで行われる。フェスティバルの出演者は、シノダ以外に韓国系アメリカ人ヒップホップ・アーティストのジェイ・パーク、DJデュオのホテル・ガルーダが決定しており、これから続々とアナウンスされる予定だ。

シノダは自身のTwitterでフェスティバル参加を告知した。このフェスティバルは、ロサンゼルス市内のアジア系・太平洋系アメリカ人のコミュニティ・文化・歴史・地域の社会経済への貢献にスポットを当てたもの。音楽の演奏に加え、フードトラックも登場する。これは韓国系アメリカ人レストラン経営者ロイ・チェが直接選んだ屋台だ。ロイ・チェはコギ(韓国風焼き肉)を使った韓国風タコスのフードトラックで一躍有名になったシェフである。また、フェステイバル内でアジア系アメリカ人の活動家やコミュニティの名士を称賛する予定もある。

シノダは、2017年7月に自殺したベニントンの死を受け入れる過程を表現した3曲入りEP『Post Traumatic』を1月にリリースしている。当時の声明文の中で彼は「この半年間はジェットコースターに乗っているようだった」と述べていた。そして「今日、自分でプロデュースした3曲の自作曲を、自分で撮影・着色・編集した映像と共にみんなと共有する。突き詰めると、悲しみは個人的な体験だ。だからこそ、これはリンキン・パークではないし、フォート・マイナーでもない、僕個人のものだ。眼の前の道が複雑で無秩序で、それを整理する必要があるときに、僕が向かう唯一の場所は昔も今もアートだ。この道がどこに続いているのか、自分でもわからない。でも、これをみんなと共有できることに感謝している」と。

2017年10月、シノダはベニントンを追悼するスター総出演のイベントに登場し、この追悼イベントに参加した観客の総数は17,000人を上回った。「言葉が見つからないよ」と、シノダは観客に向かって話しかけ、「ここにいるみんなも同じだと思う」と続けた。同年12月にリンキン・パークはライブ・アルバム『ワン・モア・ライト・ライヴ』をリリースした。これはベニントンが参加したリンキン・パークの最後のツアーの模様を収めた音楽作品である。

Translated by Miki Nakayama

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