ビヨンセ、双子出産後初となった圧巻のパフォーマンスを10のエピソードで振り返る

7. マニアックな曲

ヒット曲以外の珍しい曲もセットリストに加えて、熱狂的なファンとのコミュニケーションを深めたビヨンセ。「I Care」でファンへメッセージを伝えたあと、ビヨンセは「ソーリー」と「Me, Myself and I」のマッシュアップを披露して観客を騒然とさせた。そして、娘ブルー・アイヴィーのお気に入りのJ・バルヴィンとウィリー・ウィリアムの「Mi Gente」に「Mine」と「Baby Boy」のマッシュアップを加えたリミックスが、それに続いた。

8. ファミリーだけ:カメオ出演

何ヶ月も前から著名セレブのカメオ出演の噂が流れていたが、実際に登場したのはファミリーだけだった。まずはソランジェが登場し、姉との共作で2006年のヒット曲「Get Me Bodied」に合わせて激しいダンスと歌を披露した。ライブの前半で夫ジェイ・Zへの怒りを込めた歌を歌ったにもかかわらず、ステージに登場した夫と「Déjà vu」を歌いながら、愛情のこもった眼差しでお互いを見つめ合い、この夏に行われるジョイント・ツアーOn The Run IIのいい宣伝となった(加えて「パーティション」をなまめかしく歌う最中、彼女は結婚指輪をビッグスクリーンに映し出して観客の注目を引いた)。

9. デスティニーズ・チャイルド再結成


Photo by Raven Varona

デスティニーズ・チャイルドがセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースしてから20年、3人の歌のミューズが再び集まるのは半世紀後とすら言われてきた。ケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズは、ナイジェリア・イボ民族出身の作家、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェが会場に響き渡る声で「私たち全員がフェミニストになるべきです」とスピーチしている最中に、まるでチャーリーズ・エンジェルズのように登場してビヨンセの両隣に立ったのである。そして「Love My Breath」、「Say My Name」、「Soldier」をメドレーで披露した。この瞬間、長丁場のフェスティバルに疲れていた観客が元気を取り戻したのである。

10. 最後に「Love On Top」が戻ってきた

2011年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで「Love On Top」を演奏したあと、ビヨンセは紫のスパンコール・ジャケットの下の大きなお腹を世界中のファンに見せて、こう言った。「私の内側で成長している愛をみんなに感じて欲しい」と。あれから7年、ビヨンセはコーチェラに集まった熱心なファンにあのときと変わらない愛情を示したのである。ラストの「Love On Top」には彼女の情熱が込められていた。「Love On Top」のキーチェンジ以上のキーチェンジがないように、今年のコーチェラ以上にすごいコーチェラはないと、誰もが納得したはずである。

Translated by Miki Nakayama

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