BRAHMANとキュウソネコカミのVo放談「正直が一番強い」

ーこの話は拡散したほうがよさそうですね。

TOSHI-LOW:拡散しなくていいよ(笑)! 

ヤマサキ:でも、先に火事にしたのはTOSHI-LOWさんじゃないですか(笑)。

TOSHI-LOW:そのあと“俺も今度入れてくれるって”って話したら、アハハみたいな感じになって。初めて会った時にはそんな感じ(怒って)なかったでしょ?

ヤマサキ:怒ってなかったけどピリピリしてましたよ(笑)。COUNTDOWN JAPANの楽屋に挨拶しに行った時は忘れられないですね。僕らの出番は早かったんですけど、だいぶ遅くまで細美さんが楽屋に戻って来る瞬間を5人全員で待って、「サブカル女子」という曲の中でお名前を使わせていただいておりますが、ヘンな風に伝わっていたらすみませんって話したら、そんなの全然怒ってないよって感じで。むしろ、お前がカッコいいと思って書いた歌詞を、自信なさげに歌うのはやめろみたいな。自分がいいと思った歌詞なら自信を持って歌えって。

TOSHI-LOW:そういうイジられ方を俺もされたかったわけ。何で細美武士って呼び捨てなのに俺はTOSHI-LOW“さん”なの?

ヤマサキ:怖かったんです(笑)。TOSHI-LOWさん自身は優しくて大丈夫でも、BRAHMANのファンに殺されると。若造がTOSHI-LOWって呼び捨てにしてるぞ!って。それにビビって“さんだけはつけさせてくれ”って。

TOSHI-LOW:呼び捨てだったらこの野郎!って言えるのに、“さん”をつけるからコブシを下げるしかないし俺もおいしくない(笑)。


Photo by Motomi Mizoguchi

ヤマサキ:TOSHI-LOWさんが(パフォーマンスで)人の上に立つようになったのはいつぐらいからなんですか?

TOSHI-LOW:昔から飛び込んでたんだよね。1曲目のイントロから。

ヤマサキ:イントロから!?

TOSHI-LOW:97年くらいかな。

ヤマサキ:参考にしたアーティストはいたんですか?

TOSHI-LOW:ニューヨークハードコアとかあの頃のシーンって、めちゃくちゃ暴れてたりスピーカーの上から飛んだり、そういう映像を観てたから俺の中ではぶっ飛んだことでもなくて。降ってくるのも俺みたいな感じだけど支えるほうもこんな感じだから(笑)。4人くらいいればなんとかなる。お前、軽いからいいじゃん。

ヤマサキ:逆に屈強な人が少ないんですよね。だからけっこうな確率で崩れちゃうんですよ。お客さんが少ないほうが逆に安定しますね(笑)。こいつやべぇなっていう人いません? よく見る顔で屈強な人。

TOSHI-LOW:欲しいよ、出来るだけそんな人がいたら。

ヤマサキ:僕は逆にいるんですよ。女の子ばかりなので屈強なおじさんって目立つんですよね。女の子の1.5倍くらいの大きさの手があると、“ありがとう! おじさんー!”って乗りますから。右足はおじさん、左足は女の子8人みたいな(笑)。

TOSHI-LOW:もう1人そのおじさんがいればいいんだもんね。もうメンバーにしちゃえばいいじゃん。Dragon Ashのダンサーみたいな感じで。おっさん2人がいつも前で踊ってるみたいな。

ヤマサキ:(笑)絶対にまた言われるんですよ、“あれサクラやで”って。それでまた俺は病むんですよ(笑)。

TOSHI-LOW:生きてて起きることってネタでしかないから、笑ってればいいんじゃない。実際に人気があるから言われるわけじゃん。人気がなかったら何も言われないよ。

ヤマサキ:乗り越えるというか、やめない限りはやり続けるしかないですもんね。

TOSHI-LOW:うん、それも全て最終的には糧になりましたってことで進むしかないよね。やめちゃったらそれで終わりだからさ。何か打ち上げの最後のほうみたいなテンションになっちゃったけど(笑)。

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