アリシア・キーズ、女性の地位向上に向けた音楽キャンペーンを発表

キーズはまた多様性の重要性を強調し、とくに有色人種の女性の雇用促進を呼びかけた。「ソングライターは私たちの物語を語ります。私たちが何者であるかを音楽で表現しているのです。自分たちの物語を届けたいと思いませんか?」彼女はこう語り、「いま我々が迎えている市民運動」の原動力となったプロテストソングの作曲家たち――ジョアン・パエズ、ニーナ・シモン、バフィ・セント・マリー、キャロル・キング、ジョニ・ミッチェル、アレサ・フランクリンらの名前を挙げた。さらに彼女たちのメッセージを現代に発信する新世代のアーティストとして、メアリー・J・ブライジ、シーア、シザ、ケイシー・マスグレイヴス、ソランジュ、ジャネール・モネイ、H.E.R.(ハー)らを挙げ、「現代社会でたいまつを掲げ、我々を鼓舞する女性作曲家」として称えた。

キーズが展開する「She Is the Music」は、ハリウッドの「Time’s Up」や「#MeToo」運動に続いて結成された音楽関連キャンペーンのひとつ。2月には、音楽業界の重鎮メグ・ハーキンスとカレン・ライトが、ハリウッドの反セクハラ運動にならい、音楽業界版草の根運動「Voices in Entertainment」を発足。職場での雇用平等、社会の多様性を反映したリーダーシップ、セクシャルハラスメントのない職場、説明責任に対する認識の向上を訴え、キャンペーンの賛同者にはグラミー賞授賞式で白バラを身に着けて出席するよう呼びかけた。

Translated by Akiko Kato

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