ストリーミングの躍進で音楽業界が回復基調、ラップ人気が牽引

ストリーミング数は膨大だが、ストリーミング・ユーザー基盤が永遠に成長し続けることは不可能だ。そのため、現在は人気が急騰しているが、近いうちに陰りが見え始めると予測する者もすでに出現している。しかし、ニールセンの報告書では、ストリーミング以外の部分に僅かな望みの光が揺らめいていることも示唆する。2018年のレコード・ストア・デイに個人経営の音楽ショップでのLPの売り上げが73万3000枚という記録を樹立し、ゆるやかなアナログ盤の復活が続いていることを実証した。2018年の上半期のアナログ盤の売り上げは2017年の上半期の売り上げの19%増となっている。

下記は2018年上半期の売り上げトップ10アルバムで、アルバム相当単位で集計している。
(この計算式は、伝統的なアルバム1枚=ダウンロード10回=ストリーミング1500回。しかし、現在ではチャートでの集計を加味するため、この計算式が若干変わっている。) 


1位 ポスト・マローン「ビアボングズ & ベントレーズ 」(1,791,000)
  (Post Malone – beerbongs & bentleys)

2位 映画「グレイテスト・ショーマン」サウンドトラック (1,602,000)
  (Soundtrack – The Greatest Showman)

3位   カーディ・B 「インヴェイジョン・オブ・プライバシー」 (1,113,000)
  (Cardi B – Invasion of Privacy)

4位 ミーゴス「カルチャーII」 (1,088,000)
  (Migos – Culture II)

5位 映画「ブラックパンサー」サウンドトラック(1,058,000)
  (Soundtrack – Black Panther: The Album)

6位 エド・シーラン「÷(ディバイド)」(845,000)
   Ed Sheeran – ÷ (Divide)

7位 J・コール「KOD」 (794,000)
  (J. Cole – KOD)

8位 ポスト・マローン「Stoney」 (788,000)
  (Post Malone – Stoney)

9位 XXXテンタシオン「?」 (769,000)
  (XXXTentacion – ?)

10位 ジャスティン・ティンバーレイク「マン・オブ・ザ・ウッズ」(664,000)
  (Justin Timberlake – Man of the Woods)

Translated by Miki Nakayama

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