コンピューター・マジックが選ぶ、究極のシンセポップ10曲

2018年7月にジャパンツアーを行うコンピューター・マジック

ニューヨーク在住のダニエル・ジョンソン(愛称:ダンジー)による宅録プロジェクト、コンピューター・マジックの2年ぶりとなるジャパン・ツアーが7月21日(土)に大阪CONPASS、7月22日(日)にCIRCUS Tokyo、7月24日(火)に渋谷WWWで開催される。そこで今回は、DJとしても活動している彼女が選んだ「究極のシンセポップ10曲」をコメント付きで紹介。

コンピューター・マジックは2011年に最初のEPを発表して以来、新感覚のシンセサウンドで人気を博してきた。SF映画をこよなく愛し、音楽の趣味もマニアック。才色兼備の彼女はファッション業界からも引っ張りだことなり、近年はいくつものCMで楽曲が起用されるなど、ここ日本とは相思相愛の関係を築いている。今回のジャパン・ツアーは、今年3月に発表したセカンドアルバム『Danz』を提げての登場。進境著しいダンジーが選んだ「究極のシンセポップ」は以下の通り。



1:New Order/Thieves Like Us

私が一番好きなシンセポップバンドの中の一組。「シーヴス・ライク・アス」は私にとって不朽の名曲なの。とてもキャッチーで洗練されている。彼らが操るシンセも大好きよ。一度も聴き飽きたことがないわ。

2:Kavinsky/Nightcall
映画『ドライヴ』でこの曲を初めて知ったわ。ポップソングとしては少し遅めでありながら、同時に、理に適ったテンポであるという印象を受けるわ。冒頭のオオカミの遠吠えもすごくいい感じね! とてもノスタルジックで、モダンな雰囲気もある。ヴォコーダーでエフェクトがかったヴォーカルと、ナチュラルな女性ヴォーカルの掛け合いもお気に入りよ。

3:Nu Shooz/I Can’t Wait
この曲のシンセのベースラインは特筆すべきね。点在するメロディはどこを聴いてもパーフェクト。DJする時はいつもこの曲をかけるの。そうするとみんな踊り始めるの。たとえこの曲を知らなくてもよ。

4:The Knife/Heartbeats
最初に発売された時ひっきりなしに聴いていたわ。ザ・ナイフのシンガーはとても面白い声で、表現力豊かね。ニューヨークの夏の夜を思い出すの。

5:Echo & the Bunnymen/The Killing Moon
映画『ドニー・ダーゴ』から何か一曲は絶対選ばなきゃって思ってたの。サウンドトラックを聴いた時、愕然としたんだから。80年代のもう一組の素晴らしいシンセポップバンド、ティアーズ・フォー・フィアーズも入っているしね。エコー&ザ・バニーメンが好き過ぎてここでは選び切れそうにないんだけれど。私のお気に入りの「リップス・ライク・シュガー」という(エコー&ザ・バニーメンの)曲があって、最近ずっとその曲を聴いてるの! 「キリング・ムーン」は、長距離のドライヴ中に聴くと最高ね。

6:Karat/Der Blaue Planet
どちらかと言えばクラウトロック寄りの曲かもしれないけれど、彼らの他の曲もそうだし、これもシンセポップ以外の何物でもないと私は思っているわ! 数年前にブルックリンでLCDサウンドシステムのジェームス・マーフィーがDJをしていて、この曲をかけていたわ。こうすると負けた気になるんだけれど……(その時知らなかったから)Shazamしたらね、まあ、今ではお気に入りの一曲になっているのよ。

7:A Flock of Seagulls/Space Age Love Song
コード感やギターラインに耳を傾けていると、とっても心温まる、ほんわかした気持ちになる。もし恋をして、おまけにそのとき宇宙にいたら、これほど打って付けの曲はないわよね。いつかカヴァーしてみたいな!

8:Ladytron/Paco!
この曲を聴くと、私は東急ハンズでのショッピングが思い浮かぶの! これはデパートについて書かれた無邪気な曲。歌詞におけるテーマとシンプリシティのお陰で、聴いていると本当に楽しくなってくる。レディトロンは学生の頃よく聴いていたわ。

9:LCD Soundsystem/Someone Great
LCDサウンドシステムのどの曲を選んでも、今回のテーマから大きく逸れることはないと思うけど、この曲は特に私の心から離れないの。聴いてるとノスタルジックでメランコリックな気持ちになる。良い意味でよ。この曲は、懐かしい誰かを想うことについて書かれていると私は捉えているわ。

10:Yazoo/Situation
ヤズーを忘れるはずがないわ! 女性がリーダーを務めるシンセポップのグループとなると、他にはもちろんユーリズミックスが思い浮かぶけど、中でも特に影響力のあるのがこのデュオよ。ここで繰り広げられているメロディアスなシンセと、キャッチーなベースラインが、この曲をシンセポップにおける真の名曲たらしめている。絶対に外せないって思った。

ジャパン・ツアーに向けてのメッセージ
また日本を訪れて演奏できるなんて、今から待ち切れないわ! 日本は、世界中に数ある私の好きな演奏場所の中の一つなの。今回は、心底ワクワクしながら毎回ステージを共にしている新ドラマーを引き連れて、新曲をたくさん披露する予定よ。すごく楽しみ。


コンピューター・マジック

Computer Magic Japan Tour 2018

2018年7月21日(土)CONPASS Osaka
2018年7月22日(日)東京:CIRCUS Tokyo
2018年7月24日(火)東京:渋谷WWW
http://www.tugboatrecords.jp/category/event

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