ジョニー・デップ、数億円規模の訴訟でマネジャーらと和解

元マネジャーへの訴訟に対し、和解が成立したジョニー・デップ(photo by Shutterstock)

俳優のジョニー・デップは、ビジネス上の詐欺行為があったとして元マネジャーらを訴えていたが、「ジョニー・デップは、2017年1月にザ・マネジメント・グループ社に対して起こした裁判について、同社との和解が成立したことを喜んでいる」とデップの広報担当者がローリングストーン誌に語った。

ジョニー・デップは、注目度の高い多くの裁判のひとつを決着した。裁判の詳細は、ローリングストーン誌でも取り上げている。デップは、かつてマネジメントを任せていたザ・マネジメント・グループ社を相手取り、詐欺行為があったとして2017年に2500万ドル(約28億円)の裁判を起こしていた。2018年7月14日に行われた調停の場で、両者の和解が成立したという。エンタメサイトのデッドラインが伝えた。同訴訟については、同年8月15日に裁判が開始される予定だった。和解条件については明らかにされていない。

「ジョニー・デップは、2017年1月にザ・マネジメント・グループ社(TMG)に対して起こした裁判について、同社との和解が成立したことを喜んでいる」とデップの広報担当者がローリングストーン誌に語った。「TMGに対する訴訟とそれに続く和解は、ジョニーが家族と自身のキャリアのために、個人およびアーティストとしての評判を守ろうとする断固とした行動を取る決意の現れである」

「和解を受けジョニーは、現在進行中のアーティストとしての活動へまた全精力を集中できることを喜んでいる。特に、既にソールドアウトになっているハリウッド・ヴァンパイアーズの世界ツアー後半や、2018年11月に予定されているJ・K・ローリングの『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開も待ち遠しい」

訴訟の中でデップは、TMGが約20年間に渡り彼の資金を不正利用していた、と主張している。同社は適切な会計処理や期限通りの納税を行わず、彼の承諾なしに資金を借り入れて彼に損害を負わせ、さらに彼の資金を自社のビジネスへ勝手に投資した、とデップ側は訴えていた。

ジョエルとロバートのマンデル兄弟が経営するTMGは、デップに対して反訴した。同社側はデップに対して彼自身の収入以上の生活を止めるよう忠告したといい、「彼は、月に200万ドル(約2億2500万円)以上もかかることを承知の上で、超贅沢な生活を送っていた」と主張している。支出の中には、月3万ドルのワイン代や5万ドルの倉庫代、20万ドルのプライベート・ジェット代などが含まれるという。前出のデッドラインは、デップはほかにも、かつて契約していた事務担当弁護士との裁判も抱えていると報じている。

担当裁判官は、この裁判の期日を延期することなく、調停を進めると思われる。

デップはまた、映画『City of Lies』撮影中のセットで暴行を受けたとして、ロケーション・マネージャーから訴えられている。さらに、かつてのボディガード2人からも、デップにより“有毒な”状況に置かれ、正当な報酬も得ていないとして訴えを起こされている。

Translated by Smokva Tokyo

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE