フジロック現地取材「スタークローラーのアロウ、クラウドサーフ中に尻を叩かれる」

 28日(土)、フジロック2日目のホワイトステージに出演したスタークローラー(Photo by Shuya Nakano)

顔面血まみれパフォーマンスで白昼のホワイトステージを沸かせたロック・バンド、スタークローラー。それに先立つこと朝10時過ぎ、プレスエリアにて眠そうなメンバー4人、アロウ・デ・ワイルド(Vo)、ヘンリー・キャッシュ(Gt)、ティム・フランコ(Ba)、オースティン・スミス(Dr)に話を聞いた(ヘンリー、ティム、オースティンは途中から合流)。

ー7月に予定しているライブは今回のフジロックだけなんですよね。出演者の中で交流のあるバンドやアーティストって誰かいますか?


アロウ:知り合いはいないけど、MGMT、フィッシュボーンのステージは観るつもり。

ー今回、ラフ・トレードのレーベルメイトでもあるパーケイ・コーツやプリンセス・ノキアもフジに出演しますが、そもそもスタークローラーがラフ・トレードと契約することになった決め手って何だったのですか?


アロウ:最初はいろんなレーベルに自分たちから連絡してみたの。でも何も音沙汰がなくて自分たちでシングル「Ants」を出すことにしたら、ラフ・トレードから連絡があった。私のお父さん(アーロン・スパーク)がドラムを叩いてるビーチウッド・スパークスの作品も出してるし、とても長い歴史のあるレーベルだから気に入ってる。

ーアロウがディレクターを務めた「Love’s Gone Again」のMVは、3月のジャパン・ツアーでの映像を元に作られていましたよね。自分で映像作品を作るときって、お母さん(写真家のオータム・デ・ワイルド)に映像のイロハを教わったりはしましたか? また、オータムの手がけてきた作品ではどれが一番お気に入りですか。

アロウ:「Love’s Gone Again」以前は自分で映像を作ったことはなかった。遊び程度ではあったけど。お母さんから教わったこともないかな。私が好きなお母さんの作品は、ザ・ホワイト・ストライプスの一連の写真ね。

ーせっかく日本のフェス初登場となりますので、少しフェスの思い出について聞かせてください。今も深く印象に残ってるアーティストのライブって何かありますか?

アロウ:2013年のコーチェラね。ヤー・ヤー・ヤーズは強烈だったし、あとテーム・インパラが今ほどビッグになる前で、小さいステージに立ってた。私の父がドラムで参加したファーザー・ジョン・ミスティも出てたわ。

オースティン:2007年のコーチェラで、僕は11〜12歳だったんだけど、そのときに観たロジャー・ウォーターズ、プリンスがすごく印象に残ってる。

ヘンリー:僕もコーチェラだね。メイヴィス・ステイプルズ、ザ・キルズ、それから再結成したN.W.A.がよかった。

ティム:僕はないんだ。自分のバンドで出るまでは一度もフェスに行ったことがなくて。

ーフェスを楽しむための、とっておきのTipsがもしあれば教えてください。

オースティン:まずはフードだよね。フランスのシャンパーニュ地方で開催されたフェスに出たことがあるんだけど、シャンパンはもちろん、食べ物も美味しかった。フェスに行くと、場内で売ってる食べ物は美味しいのに、ケータリングが不味いこともあるし、その逆もある。フジロックは両方とも最高だと思うよ。

ーこれまでのライブ中で起きた、もっともストレンジだった出来事は?

ヘンリー:たくさんありすぎるよ(笑)。どっかのライブで、モッシュピットでゴツい奴が小さい子を殴ってたんだ。そこまでシリアスな感じじゃなかったけど、あれは強烈だったな。

アロウ:私がクラウドサーフしてるときに、お尻をパシパシ叩いてくる客がいたわ(笑)。股をガシッと掴まれたりして、ちょっとキモかった。

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