ディオンヌ・ワーウィック、妹のホイットニー虐待疑惑を否定:「まったくのでたらめ」

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新作ドキュメンタリー映画『Whitney(原題)』で浮上した、妹によるホイットニー・ヒューストンに対する虐待疑惑を、姉のディオンヌ・ワーウィックが否定した。「こんなバカげた話を広めた人々を、私は決して、本気で許さない」。

ホイットニー・ヒューストンが子供のころ、ディオンヌの妹であるディー・ディー・ワーウィックから性的虐待を受けていたらしいというホイットニーの新作ドキュメンタリー映画によって浮上した疑惑を、ディオンヌ・ワーウィックが否定した。

「このことに言及するのはずっと控えてきました。第一に、まったくのでたらめだからです。妹は決して子供を傷つけるような人ではありませんでした。ましてや家族のひとりを傷つけるなんて」と、ディオンヌ・ワーウィックは近日放映予定の「ラリー・キング・ショウ」でのインタビューで語った。「このような嘘が、いわゆるドキュメンタリー映画(『Whitney(原題)』)で広められるなんて、邪悪としか言いようがありません」

ワーウィックはさらに、今回の糾弾で「衝撃を受けた」とも言い添えた。『Whitney』の制作陣は、カンヌ映画祭でプレミア上映する2日前まで、映画の内容を遺族に知らせていなかった。

「こんなバカげた話を世に広めた人々を、私は決して、本気で許しません」とワーウィック。ホイットニーの従妹に当たるディー・ディー・ワーウィックは、2008年にすでに他界している。

映画『Whitney』では、ホイットニーの“親しい友人”が制作陣に対し、子供のころに性的虐待を受けていたことをホイットニーから打ち明けられた、と語っている。「彼女は私を見てこう言いました。『メアリー、私もなの。私も小さい時に性的虐待を受けていたのよ。でも相手は男じゃなくて、女だったのよ』 彼女は目に涙を浮かべていました。『私たちが何をされたか、ママは知らないの』」と、この友人は語った。

ホイットニーの遺産管理団体と母親のシシー・ヒューストンは、すでに長い声明文を発表し、『Whitney』の主張に疑問を呈している。

「もしその女性が娘の“親しい友人”なのだとしたら、彼女は噂やデマを吹聴して、ホイットニーの信頼を裏切っていることになります」とシシー・ヒューストン。「ディー・ディーは確かに個人的な問題を抱えていたかもしれません。ですが、彼女が私の子どもたちを虐待していたなんて、考えるだけで恐ろしく、私にはとても理解できません。ホイットニーのプライバシーを侵害し、ディー・ディーにあらぬ容疑をかけるのを正当化するために、彼女の人生を詮索するのが公共の権利などという理屈は、私は認めません。ホイットニーもディー・ディーもすでにこの世を去り、嫌疑を否定も肯定もできないのですから」

さらにシシーはこう続けた。「ディー・ディーと(ホイットニーに)何が起こったのか、問いただすことができたら。この映画は、娘を描いた過去の作品とは違って、噂や誹謗中傷、ゴシップをまき散らし、私には答えが見つからないたくさんの問題を後に残していきました」

Translated by Akiko Kato

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