パール・ジャム、シアトル公演でクリス・コーネルを偲び「Missing」を演奏

パール・ジャムは、クリス・コーネルを偲び「Missing」をカバーした(Photo by Jim Bennett/Getty Images)

パール・ジャムは、ホームのシアトルで行われたコンサートで、サウンドガーデンのボーカル、クリス・コーネルに追悼の意を表し「Missing」のカバーを演奏した。ステージには、サウンドガーデンのキム・セイル、マッドハニーのメンバーなど、往年のグランジロックスターも集結。

シアトルのセーフコ・フィールドで金曜の夜に行われたコンサートで、パール・ジャムがサウンドガーデンのボーカル、クリス・コーネルに追悼の意を表した。この日は「Home Shows」と題したスタジアムコンサートの2日目で、シアトルのグランジシーンを称えるセレブレーションも兼ねることになった。

コンサートのメインセットで、パール・ジャムはコーネルの隠れた名作「Missing」のカバーを演奏。この曲は、映画『シングルス』のサントラに楽曲提供したもので、1992年にリリースされた5曲入りのミニアルバム「Poncier」にも収録されている。テンプル・オブ・ザ・ドッグが2016年に再結成した際には、「Missing」はサプライズとしてセットリストに加えられていた。

パール・ジャムにはすでにサウンドガーデンのドラマー、マット・キャメロンが加入しているが、この日はアンコールで、コーネルのTシャツを着たギタリストのキム・セイルも飛び入り参加。MC5の「キック・アウト・ザ・ジャムズ」、ストゥージズの「Search and Destroy」、デッド・ボーイズの「ソニック・リデューサー」の3曲をカバーした。後半2曲ではマッドハニーのマーク・アームとスティーブ・ターナーも加わった。

グランジロックへオマージュを捧げたコンサートは、Mother Love Boneの「Crown of Thorns」で締めくくられた。時を同じくして、創立30周年を迎えるサブ・ポップ・レコーズも、この週末に無料コンサートを開催するという。シアトルのジェニー・ダーカン市長も、8月11日を「サブ・ポップの日」と宣言した。

パール・ジャムの「Home Shows」コンサートは、先週水曜日シアトル・マリナーズの本拠地が初日。パール・ジャムが故郷でコンサートを行うのは、実に5年ぶりとなる。コンサートでは、シアトル市内のホームレス救済募金として、100万ドルの寄付が寄せられた。パール・ジャムは今後も「Away Shows」と題して、同様のスタジアムコンサートを予定している。





Translated by Akiko Kato

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