エルトン・ジョン、アレサ・フランクリンに敬意を表す「史上最高のソウル・アーティストだ」

(Photo by Jemal Countess/Getty Images for Tony Bennett)

エルトン・ジョンはアレサ・フランクリンを称賛し、去年行われた彼女の最後のパフォーマンスを振り返った。「アレサ・フランクリンの逝去は本物の音楽、つまり心と魂と教会から生まれた音楽を愛するすべての者にとって大打撃だ」

米現地時間8月16日(木)、エルトン・ジョンが敬意を込めたInstagramの投稿でアレサ・フランクリンの死を悼んだ。

幼い頃からアメリカのソウル・ミュージックのファンだったジョンは、1989年にフランクリンの楽曲「愛の嵐/Through the Storm」でコラボレーションしている。愛を貫くことを歌ったこの曲はホット100に入るヒット曲となった。「アレサ・フランクリンの逝去は本物の音楽、つまり心と魂と教会から生まれた音楽を愛するすべての者にとって大打撃だ」と、ジョンの投稿に書かれていた。

フランクリンが共演した多くのコラボレーター同様に、ジョンも彼女の歌唱力を称賛した。「彼女の声は独特だった」と。しかし、ジョンは楽器演奏者としてのフランクリンに対しても賛辞を贈っている。曰く、「(フランクリンの)ピアノ演奏は過小評価されている」と。そして、「彼女は僕のお気に入りのピアニストの一人だった」と断言した。

加えて、ジョンはフランクリンの最後のパフォーマンスにも言及した。これはニューヨーク市で行われたエルトン・ジョン・エイズ基金の募金集めのイベントでの一コマだった。「彼女は見るからに体調が芳しくなかったから、本当に舞台に立てるのか心配していた」と、ジョンが当日を思い起こした。「しかし、アレサは歌いきった。彼女は大迫力のパフォーマンスを行ったのだ。歌も演奏も壮大なもので全員の涙腺が緩んでしまった。(その日)史上最高のソウル・アーティストを僕たちは目撃していたのだ」と。



フランクリンがカバーし、彼女の卓越した歌唱力でフランクリン印の曲へと生まれ変わった楽曲を作ったシンガーソングライターは数多くいるが、ジョンもその中の一人だった。1972年のアルバム『Young, Gifted and Black(原題)』のリード・シングル曲はジョンの「人生の壁/Border Song」のカバー曲である。フランクリン・バージョンには、ザ・スウィート・インスピレーションズの確かなバックコーラスと、博識ミュージシャンのビリー・プレストンが奏でるオルガンがフィーチャーされていた。フランクリンとジョンは1993年にこの曲を一緒に演奏している。

「愛の嵐」は快活なシンセ・サウンドとライブ会場で確実に盛り上がるキーチェンジが散りばめられた気分が高揚するシングル曲で、ヒットチャートの上位に食い込んだ。アルバート・ハモンドとダイアン・ウォーレンという大会場で歌うバラッド作りの達人の手で生み出され、ホット100で最高位16位となった。そして、ラジオ局がオンエアを終えたあとも、カラオケの定番曲としてカラオケバーで生き永らえた曲でもある。

「僕は彼女を崇拝していたし、彼女の才能を敬愛していた」と書いたあと、ジョンはこう続けた。「彼女の家族と友人たちにお悔やみを申し上げる。僕たち二人の誕生日が同じで、僕にとってこれは大きな意味を持っていた。世界中の人々が彼女の死を悼むだろうが、これからも彼女が遺した素晴らしい歌声と音楽に喜びを感じることだろう。僕たちのクイーンは逝ってしまったが、クイーンよ、永遠なれ」。







The loss of Aretha Franklin is a blow for everybody who loves real music: Music from the heart, the soul and the Church. Her voice was unique, her piano playing underrated – she was one of my favourite pianists. I was fortunate enough to spend time with her and witness her last performance – a benefit for the Elton John AIDS Foundation at St John The Divine Cathedral. She was obviously unwell, and I wasn’t sure she could perform. But Aretha did and she raised the roof. She sang and played magnificently, and we all wept. We were witnessing the greatest soul artist of all time. I adored her and worshipped her talent. God bless her. My condolences to all her family and friends. We shared the same birthday – and that meant so much to me. The whole world will miss her but will always rejoice in her remarkable legacy. The Queen is dead. Long live the Queen. @arethasings #RIP #ArethaFranklin #QueenOfSoul @ejaf


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Translated by Miki Nakayama

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