パンテラのドラマーであるヴィニー・ポールの死因は、心臓の異常によるものと検死報告書によって確定した。拡張型心筋症と冠動脈疾患が引き起こした自然死だった。
ヴィニー・ポールの検死報告書は、パンテラのドラマーが心臓の異常によって死亡したと死因を確定した。ポールは6月22日にラスベガスの自宅で死亡しているのを発見された。享年54歳。
ネバダ州クラーク郡検視官事務所の発表によると、ポールは心臓の血液を送り出す能力を低下させ、重篤な冠動脈疾患を引き起こす拡張型心筋症を患っていたと、ラスベガスのKTNVが伝えた。
「ヴィンセント・ポール・アボットの死は自然死で、拡張型心筋症がもたらしたものだった」と、ポールの代理人が声明を出した。「重篤な冠動脈疾患が確認され、これが死を引き起こした要因と特定されたと、クラーク郡検視官事務所が提出した検死報告書に書いてあった。今後も引き続きヴィニー・ポールの家族と友人のプライバシーの尊重をお願いしたい。また、今後この件に関するコメントを出す予定はない」と。
当局は当初、ポールの死に「不審な点は見当たらない」と述べており、ラスベガスの自宅に警官が到着した時点でポールは「医学的に死亡した」状態だったと、ラスベガス・レビュー・ジャーナルが報じた。ポールの死の直後に彼が重度の心臓発作に苦しんだと報道されたが、クラーク郡の広報担当者はポールの死因は「まだ解明していない」と発表していた。
ヴィンセント・アボットとして生まれたポールは、2004年12月、ダメージプランのライブ中に精神を病んだファンに射殺されたパンテラのギタリスト、“ダイムバッグ”・ダレル・アボットの兄である。ポールの出身地テキサスで親近者のみの葬儀が営まれたのが6月30日で、キッスのお棺に入れられたポールは、弟ダイムバッグと母親の横に埋葬された。
ポールの死が伝わると、ヘヴィーメタル・コミュニティのメンバーたちは次々にパンテラとダメージプランの共同創設者であるポールの死を追悼した。
「ヴィンセント・ポール・アボット、別名ヴィニー・ポールが他界した」とパンテラがファンにポールの第一報を告げた。「ポールはパンテラとヘルイェーというバンドのドラマーとして広く知られている。現時点でこれ以外の詳細は明らかになっていない。辛い時期を過ごしているポールの家族はみなさんに家族のプライバシーの尊重をお願いしたいと申している」と。