来日間近のザ・キラーズ、東京公演の思い出と故郷への変わらぬ愛を語る

ー人工的でリアルじゃないと言われるラスベガスですが、あなたにとってはリアルな故郷であるわけですよね。どういうところが魅力的ですか?

何に興味あるかで違ってくると思うけど、ギャンブルが好きなら最高に楽しい街だし、娯楽も豊富だし、街全体にエネルギーが溢れているよ。すごく楽観的だし、僕なんかはすごく刺激を受けるんだ。原動力とも言えるかな。もちろんあの街には挫折も付き物だけど、何か希望を抱いて人々が集まってくる、楽観的エネルギーって言うのかな(笑)……そんなパワーが渦巻いてるよ。僕らにとっては、家族や友人もみんなストリップ通りのあたりに住み、そこで働き、喧騒まみれの中で暮らしているわけで、紛れもなく故郷だし、愛してる。

ーラスベガスのようなエンタメ都市で育ったことは、自身のエンターテイナーとしての資質にもつながっていると思いますか?

DNAにエンターテイナーの要素が組み込まれているのは間違いないよ。それにラスベガスで育ったことで、ショーマンシップが身につき、ロック・バンドのフロントマンを務めるみたいなこともやってしまえる。その言い訳にもなってるんじゃないのかな。やろうと思い立つというだけでも。

ー今回の日本公演のセットリストはどんな内容になりそうですか?

これまでに発表してきたアルバムから少しずつ選曲して、あと新曲も織り交ぜて披露するよ。せっかくお金を払って観に来てくれるファンのためにも、いろんな曲を満遍なく。大好きな曲を聴きたいっていうファンの気持ちって、すごく分かるんだ。全ての人に楽しんで欲しいから

ーセットリストは日によって違っている?

そうだね、必ずプレイする曲はあるけど、あとは入れ替えたり、カバーをやってみたり。気分次第かな。

ー最新アルバム『ワンダフル・ワンダフル』からは、どの曲を披露する予定ですか?

「ザ・マン」や「ラン・フォー・カヴァー」は、勿論プレイするつもりだよ。あと「タイソンVSダグラス」や……「ザ・コーリング」も時々やるかな。たぶん新作からは4〜5曲くらい。

ー最近の海外ライブではファンをステージに上げて一緒に演奏していますが、日本でもやりますか?

う〜ん、どうだろ……もし演奏したいってファンがいたら、ステージ前方まで来てくれれば……。

ーいつもうまく行くんでしょうか?

いや、まさか(笑)。でも、3度に1度くらいは、いい出来かな。

ーファンとの共演は、いつも「フォー・リーズンズ・アンノウン」で?

そういうわけじゃないよ。「ア・ダストランド・フェアリーテイル」でキーボードをファンがプレイしてくれたこともあるし、「ウェン・ユー・ワー・ヤング」で女の子がギターをプレイしたことも。「フォー・リーズンズ・アンノウン」ではドラムとベースをファンにやってもらったよ。

ーじゃ日本のファンには、それらの曲を練習しておくようにと伝えておきますね。

ぜひともお願いするよ(笑)。

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