ポール・スタンレー、KISS引退の理由を語る

ローリングストーン誌のポッドキャストで語ってくれたポール・スタンレー(Photo by Shutterstock)

2000年の最初の引退ツアーとは違い、今回は本気で引退すると、キッスのポール・スタンレーはローリングストーン誌に語った。元メンバーとの再結成の可能性は否定せず、ジーン・シモンズのボーカルに対する辛口発言に反撃した。

ローリングストーン誌のポッドキャスト「Music Now」の最新号に、ポール・スタンレーがゲストで登場した。これを最後に引退すると発表したKISSのEnd of the Roadワールドツアーの詳細はもちろんのこと、「ラヴィン・ユー・ベイベー」の制作秘話や、火噴きパフォーマンスがいかに危険かなど、多岐にわたる話を聞かせてくれた。

スタンレー曰く、2000年の最初の引退ツアーとは違い、今回は本気で引退するとのこと。「引退も視野に入れている。少なくとも前とは違う点を意識しておこうと思う」とスタンレー。「最初の引退ツアーは19年前のこと。あのときはオリジナルメンバーの2人(ギターのエース・フレーリーとドラムのピート・クリス)が再加入して、再び脱退する直前の時期だった。当時はかなりギスギスしていて、何をやっても上手くいかないし、不満だらけだったから、『もうこの辺でいいだろう』という雰囲気だったんだ。でも、いざツアーを終えてすぐに、自分はこのままバンドを終わらせる気はないんだと気が付いた。2人とは決別したかったがね。それが当時と今回の引退ツアーの違うところだ。あれから19年バンドをやってきて、これまでこれほどいい状態、ハッピーな状況だったことはない。だけど、そういうのを全部勘定に入れても、そろそろ潮時を考える時期なのさ」

スタンリーは、元メンバーのゲスト出演の可能性を否定はしなかったものの、確約もしなかった。
「どっちとも言えないな」とスタンレー。「このツアーはKISSを称えるためのもので、特定のメンバー構成や特定のメンバーを取り上げるわけじゃない。可能性を除外するわけじゃないが、それが最終目的でもないし。思わせぶりなことを言ってるんじゃないよ。変な期待を煽ることはしたくない。現時点では、そのあたりのことはまだ考えていないんだ。いま俺たちが多くの時間を割いているのは、どんなステージにするか、どんなショウにするかということ。ちょうど今は、セットリストを試行錯誤している最中だよ」

今月オーストラリアでシモンズが発言した、彼に対する理不尽な批判(「俺が全部歌ってやるよ。俺のほうがまだ声が出るんだしな! 俺はまだ声が出る。俺の声はまだいけるぜ、ポール・シモンズよ」)については、こう返答した。
「いいかい、ジーンと俺は長い付き合いなんだ、もうかれこれ47年ぐらい、ずっと一緒にやってきた。奴は彼で、他で楽しくやっている。自分でギグをやってるけど、たいていはフリーコンサートだ。チケット代を取ると、とたんに集客が減るんだよ。それに奴は、200人のファンの敷居を低くしてやってるんだと思う。それはいいことじゃないか! おととい奴の隣にいて、誰もがうらやむような絆を確認したんだ」現在66歳のスタンレーは、1970年代当時の声にはもはや敵わない事実を認めた。「時間が経つにつれて、自分の限界が分かってくる。知り合いのシンガーが仲間内で話をするとき、開口一番『なぁ、最近つらくないか?』って話になる。(中略)俺も、最近は声のコンディションに気を付けるようにしている。だが、『地獄の狂獣キッス・ライヴ』の時のようなボーカルを聴きたかったら、CDを聴いてくれよ」

Translated by Akiko Kato

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