Apple Music、歌詞表示サービスGeniusとの連携でさらなる機能強化

歌詞を表示するサービスを提供しているGenius機能(Courtesy of Genius)

Apple Musicは、Spotifyに対抗し歌詞表示サービスGenius機能を取り込み、さらなる機能強化を図ることとなった。

SpotifyがGeniusとの提携により実現した歌詞表示機能は、ユーザーの聴く曲に合わせて歌詞や関連情報(訳註:関連情報については現在英語のみ提供)を表示する。音楽ストリーミングに最も望まれたサービスとして、大きな話題になった。今回ライバルのApple MusicもSpotifyに対抗し、Geniusとの提携を発表した。同社の伝統ともいえる一歩先ゆくやり方で、より大きなスケールの進化だ。

2018年10月11日(現地時間)から、Apple MusicがGeniusの公式ストリーミング・プラットフォームに加えられた。Apple Musicの登録ユーザーは、PCとモバイルのどちらでもGeniusサイトの楽曲ページから直接再生できるようになる。さらにGeniusは、Apple Musicの“数千のヒット曲”に対応する歌詞情報も提供する。ただし、Spotifyのように各楽曲のトリビアを表示する機能は搭載されない。「Appleとは長い間交渉を続けてきた。我々はずっとApple製品のファンだった」と、Geniusの戦略担当役員ベン・グロスはローリングストーン誌に語った。「両サービスの統合については、継続協議事項のひとつだった。我々は以前Appleとも協働したことがあるが、もっと大きなレベルでの協力関係を望んでいた」


Genius提供

グロスはまた、両サービスに新たな機能を付加すべく協力してきたことも明かした。「我々は、各楽曲に対応した歌詞ページを持つ最大のウェブ・プラットフォームで、ストリーミング・サービスにとっては夢の機能といえる。超貴重なファンを持ち、全ての主要ストリーミング・サービスは我々との提携を望んできた」

Geniusとの提携に先立ちApple Musicは、長期間に渡るEUによる調査・承認を経て、音楽認識アプリを提供するShazamの買収を完了し、一部のカタログに歌詞を追加した(iOS12以上)。最新の統計によると、米国におけるShazamのユーザー数はSpotifyに匹敵するという。ただしShazamは、世界規模のユーザー数ではスウェーデン発のSpotifyに遅れを取っている。ライバル同士の両サービスは米国のストリーミング市場の80%を占め、互いに競い合っている。

Translated by Smokva Tokyo

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE