リー・スクラッチ・ペリー「世界初のダブ・アルバム」発売45周年記念ツアー開催

1980年ごろに撮影されたリー・スクラッチ・ペリー (Photo by David Corio/Michael Ochs Archives/Getty Images)

リー・スクラッチ・ペリーは、ジ・アップセッターズとのLP盤アルバム『Blackboard Jungle Dub』の45周年を記念し、ハロウィンにかけて米国西海岸と東海岸を中心にツアーを開催する。

ダブ・レゲエのエキセントリックな長老ことリー・スクラッチ・ペリーは今年の秋、ジ・アップセッターズとのLP盤アルバム『Blackboard Jungle Dub』の45周年を記念してツアーを開催する。バックバンドを務めるのはサブアトミック・サウンド・システムだ。10月12日から31日にかけて開催されるツアーでは、アメリカ西海岸と東海岸を中心に巡る。「世界初ダブ・アルバムの初ライブパフォーマンス」を謳うツアーのチケットは現在発売中だ。

1973年に『Blackboard Jungle Dub』が発売された当時——ジ・アップセッターズが1969年にファーストアルバムを発表したほんの数年後のこと——アルバムは「ジ・アップセッターズのL.ペリーがプロデュースとディレクションを手がけた」とクレジットされた。アルバムは主にキング・タビーと演奏するペリーとメロディカによるゆったりとしたバイブにトロンボーンとトランペットがバンドのスキャンキング パーカッションにメロディを添えていた。2009年にDangerous Mindsが公開したショートドキュメンタリーは『Blackboard Jungle Dub』からダブステップ・ミュージックにいたるまでの歴史をたどった。

「ダブは歌の影です」ペリーに関する記事の取材中にプロデューサーのビル・ラズウェルはローリングストーン誌に語った。「終わりのない、究極のはじまりです」。

「リー・ペリーに触れることなんてできないよ。だってペリーは音楽のサルバドール・ダリなんだから」同じ記事でキース・リチャーズは言った。「ペリーは謎、そして世界は彼の楽器なんだ。俺たちは耳を澄ませるだけ。ペリーはプロデューサー以上にアーティストの魂にインスピレーションを与えるすべを心得ている。フィル・スペクターのように、どこから来ているのかわからない音を聴く才能に恵まれているだけでなく、こうした音をミュージシャンが理解できるよう、言い換えてくれる。ペリーはシャーマンなんだ」。

リー・スクラッチ・ペリーのツアー日程
10月12日― バンクーバー @ Commodore Ballroom
10月13日― シアトル @ Nectar
10月14日―ポートランド@ Aladdin Theater
10月17日―ロサンゼルス@ Echoplex
10月18日―サンフランシスコ@ The Chapel
10月19日―カリフォルニア州サンタクルーズ@ Rio Theatre
10月20日―カリフォルニア州サンルイスオビスポ @ SLO Brew
10月21日―カリフォルニア州ソノマ@ The Reel Fish Shop
10月24日―ニュージャージー州アズベリ・パーク @ House of Independents
10月25日―ペンシルバニア州アードモア@ The Ardmore Music Hall
10月26日―ワシントンD.C. @ Rock & Roll Hotel
10月27日―ブルックリン@ Elsewhere
10月28日―マサチューセッツ州ケンブリッジ@ Middle East
10月30日―バーモント州バーリントン @ Club Metronome
10月31日―マサチューセッツ州ホルヨーク @ Gateway City Arts


Translated by Shoko Natori

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