一方、若手のみならず、年上のベテラン・ディーヴァも同様に、マライアへの愛を惜しみなく贈る。今年8月に”クイーン・オブ・ソウル”ことアレサ・フランクリンが76歳で他界した際には、後継者として、まっ先にマライアの名を思い浮かべた人は多かったのだろう。米メディアでは、アレサとマライアが初共演を果たした98年の『VH1 Divas Live』の映像・写真が頻繁に用いられた。当時、既に大スターだったマライアだが、大先輩を立てつつ歌う謙虚な姿が印象的だった。そのせいか、アレサはマライアを「とても慎み深く、感じがいい子よ」と褒めちぎり、ずっと後日にはマライアの「ヒーロー」や「タッチ・マイ・ボディ」をライブで歌っているほどだ。また、あまり知られてはいないが、マライアのゴッドマザー(後見人)はパティ・ラベル。パティ曰く「あんな歌声のシンガーは他にはいないから」と、その理由を明かしている。