ポール・マッカートニー、ウィングス時代のアルバムを特典満載で再リリース

1972年、ウィングス時代のポール・マッカートニー (Photo by Gijsbert Hanekroot/Redferns)

ポール・マッカートニーが、2つのデラックス・エディションの販売を発表した。ウィングス時代から1971年の『ワイルド・ライフ』、1973年の『レッド・ローズ・スピードウェイ』を再リリースする。自宅録音、別バージョン、オリジナルコンセプトに基づいて再編成された2枚組の『レッド・ローズ・スピードウェイ』と、幻の『ブルース・マクマウス・ショウ』など満載の限定デラックス・エディションだ。

ポール・マッカートニーのアーカイブ・コレクションシリーズの最新作が発表された。ウィングス時代にリリースされた2作品、1971年の『ワイルド・ライフ』と1973年の『レッド・ローズ・スピードウェイ』をそれぞれデラックス・エディションとして再リリースする。いずれも12月7日に発売予定。

『ワイルド・ライフ』限定デラックス・エディションは3枚組CD+DVDのセット。新たにリマスタリングされたオリジナル盤と、CD2枚分のデモミックスや自宅録音、B面曲、シングルカット、その他未発表音源を収録。およそ1分弱の「インディード・アイ・ドゥ」の自宅録音なども含まれている。DVDには、アコースティック演奏を収めたホームビデオやリハーサル風景などのお宝映像が収録される。

MPL/Capitol/UMEの発表によれば、はデイビィッド・フリック氏によるアルバム制作秘話や全曲解説、ポールや制作スタッフとの書き下ろしインタビューをおさめた128ページのブックレットに、ツアー日誌や歌詞カード、セットリスト、未公開ポラロイド写真、メモ、その他MPLコミュニケイションズ所蔵のお宝グッズを収めた48ページのスクラップブックもセットに含まれる。

『レッド・ローズ・スピードウェイ』デラックス・エディションは3枚組+2枚組DVD+ブルーレイの特大版。このアルバムは当初2枚組アルバムを想定していたが(後に却下された)、今回のデラックス・エディションでは本来のコンセプトに基づいて2枚組で再構成。さらにB面曲、別ミックス・バージョン、お蔵入りとなった未発表曲なども収録している。DVDには、ウィングスのTV特番『James Paul McCartney(原題)』、インタビュー、ミュージックビデオ、全世界初公開となるTV番組『ブルース・マクマウス・ショウ』の映像が収められている。

MPL/Capitol/UMEの発表によれば、ポール本人による手書きのキャラクタースケッチの複製品が14枚、ファックスされた映画の脚本のほか、128ページにおよぶブックレットには、リンダ・マッカートニー撮影の未公開写真や、アルバムとシングルジャケットの拡大アートワーク、制作秘話、ポール本人や制作スタッフとの書き下ろしインタビュー、アマンダ・ペトルージックによる全曲解説が収められている。さらに、手書きやファックスされた歌詞カードのレプリカ5枚、「ウィングス・イン・モロッコ」と題した64ページの写真集も加え、全部まとめてシリアルナンバー入りのボックスに収納して届けられる。

いずれの再リリース版もそれぞれ単独で販売され、2枚組CDと2枚組アナログ盤で販売される予定。『ワイルド・ライフ』と『レッド・ローズ・スピードウェイ』両方のデラックス・エディションに加え、当時のヨーロッパツアーから抜粋した20曲を収めた新作限定ライブアルバム『ウィングス・オーバー・ヨーロッパ』をセットにした豪華版『ウィングス1971-1973』もリリースされる。

Translated by Akiko Kato

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