米中間選挙ルポ:予備選に勝利したアフガニスタン出身の元難民「すべての人の声になる」

11月6日の選挙に勝利すれば、ワジールは4つの議題に取り組むことを明らかにしている。公正な住宅取得、教育、家族休暇、低所得者対象の公的医療保険制度「メディケイド」の拡大だ。選挙区民一人ひとりと話したことで、こうした人々の関心事項を議題に盛り込んだ選挙活動を行うことができたと語った。「検討すべき数多くの議題があることを教えてもらいました。立法者である以上、そうした人々に変わって難しい選択を下さなければいけません」。

選挙でワジールと争うディック・パッテンとデニス・スーシー両氏は、コンコードの移民人口の増加に関してあからさまに否定的な態度をとってきた。予備選挙の後、パッテンはボストン・グローブ紙にこのように述べた。「コンコードには数多くの移民がいます。それに、ワジール氏はアフガニスタン出身ですから、私たちは彼女を王女様のように扱ってきました」。さらに、スーシーはガーディアン紙に指摘されて自身のFacebookのページに投稿した差別的なミームを削除した。

予備選挙の後、パッテンはスーシーへの支持を表明した。でもワジールは気にしていない。「この地区のすべての人の声になれるよう、私は全身全霊で立ち向かいます」とワジールは語る。「私を選び、私に投票してくれるのであれば、喜んでそうした人々の代わりとなって働きます。もし私を選ばなくても、それでいいのです。怒るつもりもありませんし、落ち込んだりもしません。人々が出した答えなのですから」。

Translated by Shoko Natori

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