デビュー当初のテイラー・スウィフトは何が新しかったのか?

テイラー・スウィフト:2007年撮影(Photo by Featureflash Photo Agency / Shutterstock)

20日・21日に迫ったテイラー・スウィフトの来日公演。Rolling Stone Japanでは開催日までの間、テイラーのことをよりよく知るための記事を連続で公開する。

今では世界的なポップ・スターとしての地位を不動のものにしているテイラー・スウィフト。だが、若干16歳でカントリー・シンガーとしてデビューした当初の彼女は、一体何が新しく、人々の熱狂的な支持を集めることになったのだろうか? その秘密をローリングストーン誌は2008年の時点でこのように解説している。

「彼女の出現は音楽業界の常識を覆した。2006年のデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』のセールスはダウンロードを除いたCDでの売り上げで300万枚を超えた。しかも当時のナッシュヴィル(カントリーの聖地で、テイラーが10代前半から拠点を置いていた土地)といえば男性優位社会で、出てくるシンガーは男性ばかり。それも30、40台が中心だった。そこに18歳のカントリー界のスーパースターが降臨し、ガーリーなティーン向けの楽曲を提示した。みずから曲を書き、楽器の演奏もするアマゾネスは、青い瞳とブロンド・へアの持ち主だ」



2008年にリリースしたセカンド・アルバム『フェアレス』については、「カントリーのコアなリスナーだけではなく、もっと広い層にアピールするものになっている」と論評。「ポリティカルなエッセンスを含んだ曲からハイスクール・ロマンス、女友達との関係まで歌詞の題材は広がり、まるで郊外に暮らす女の子の日記を読んでいるようだ」との評価は、テイラーが「カントリー=白人男性社会の音楽」という旧来のイメージを塗り替え、同世代のティーンの女の子たちからカリスマ的な人気を博することになった理由を解き明かしたものだと言えるだろう。

Edited by The Sign Magazine

TAYLOR SWIFT reputation STADIUM TOUR in Japan presented by FUJIFILM instax
11月20日(水)・21日(木)東京ドーム
https://www.hipjpn.co.jp/live/ts2018/

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE