クリス・コーネルの息子、MVで亡き父の生涯を演じる

クリス・コーネルの息子クリストファー・コーネルはミュージックビデオで亡き父を演じた。

「僕にとってこの作品は、父と、父が生涯かけて取り組んできたアートを象徴するもの。父にとって音楽がどんな存在だったのか、それが今どんな意味を持つのかを表現している」と、クリス・コーネルの息子クリストファー・コーネルは語った。

クリス・コーネルの息子クリストファー・コーネルが、心温まるビデオ作品『When Bad Does Good(原題)』で亡き父親を演じた。つい先日リリースされた亡きアーティストのキャリアを網羅したボックスセットに収録されている、同タイトル曲のミュージックビデオ。

ビデオを監督したのは、ミュージックビデオ界の大御所ケビン・カーズレイク。クリストファー・コーネルは新聞配達の少年役で登場し――彼の父親も少年時代に新聞配達をしていた――、自転車に乗ってシアトルの街を走り回る中、サウンドガーデンのボーカルが残した業績がスクリーン上で紹介されていく。またコーネルJr.は、Sub Pop Recordsをはじめとする父の音楽キャリアゆかりの地を訪ねてゆく。

「僕にとってこの作品は、父と、父が生涯かけて取り組んできたアートを象徴するもの。父にとって音楽がどんな存在だったのか、それが今どんな意味を持つのか。僕自身や父にとってはもちろん、シアトルの街や、父のファンの人たちにとってどんな意味を持つのかを表現している」と、クリストファー・コーネルはコメントした。

カーズレイクもこうコメント。「今回のビデオでは、表に現れる才能(超人的なギターチョップや、オペラ級の声域、身体的な存在感など)の影に隠れて、あまり知られていなかったクリスの一面に光を当てたいと思った。当時を代表する素晴らしい作詞家のひとり、という姿をね。それも、特定のシチュエーションの中で表現したいと思った。それで、音楽をバックにして、シアトルをただひたすら歩き回ることで、ある種の献辞のようなものを作ることにした」

今週初めにはコーネルの遺族が、「I Am The Highway: A Tribute to Chris Cornell」と題した追悼チャリティコンサートの開催を発表した。日時は2019年1月、会場はロサンゼルスのフォーラム。ジミー・キンメルが司会をつとめ、フー・ファイターズやメタリカ、ライアン・アダムスの他、サウンドガーデンやオーディオスレイヴ、テンプル・オブ・ザ・ドッグのメンバーらも出演する予定だ。

Translated by Akiko Kato

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