映画『ボヘミアン・ラプソディ』が音楽伝記映画、歴代第2位の収益を達成

大ヒット公開中のクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』(20th Century Fox Licensing/Merchandising / Everett Collection)

クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の興行収入が音楽伝記映画として歴代2位に浮上した。米国内の興行成績は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』を追い越し、首位の『ストレート・アウタ・コンプトン』とは、3,400万ドル(約38億円)の差だ。

公開3週目に1500万ドル(約16億8000万円)の収益をあげたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、音楽伝記映画の興行成績で歴代2番目の高収益になった。

首位に君臨するのは伝説のヒップホップグループN.W.A.を描いた『ストレート・アウタ・コンプトン』。この映画は公開された2015年夏に1億6100万ドル(約181億円)の興行収益をあげており、それに次ぐ『ボヘミアン・ラプソディ』は公開3週間で1億2700万ドル(約143億円)を稼いでいる。『ボヘミアン・ラプソディ』は現在公開中の全作品の興行成績でも第3位につけており、前を走るのは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』と『グリンチ』と、ヴァラエティ誌が報じた。

1週間の収益が1500万ドル(約16億円)に達したおかげで、『ボヘミアン・ラプソディ』はジョニー・キャッシュの伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』の興行成績を上回ることとなった。2005年に公開されたこの作品の米国内での興行収益は総額1億1900万ドル(約134億円)で、興行成績集計分析サイトのボックス・オフィス・モジョの高収益伝記的音楽映画のトップに約10年間君臨し続け、2015年に『ストレート・アウタ・コンプトン』にその座を明け渡した。『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』の前に首位に経ったのが2004年公開のレイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』だ。この作品が首位を守ったのは1年間だけだったが、1980年公開のロレッタ・リンの伝記映画『歌え!ロレッタ愛のために』が24年間守り続けた首位を奪還している。

『ストレート・アウタ・コンプトン』との収益差3400万ドル(約38億2000万円)は、今後の米国内での興行だけで追い越すには無理があるとはいえ、『ボヘミアン・ラプソディ』はクイーンのレガシーを記したバイブル的な作品として世界中を席巻している。

米国外での『ボヘミアン・ラプソディ』の興行収益は現在のところ2億5600万ドル(約288億円)で、同作品の全世界的な興行収益の66%を占め、これにより同作品の興行収益の総額は3億8400万ドル(約432億円)となる。この作品の製作費は5200万ドル(約58億5600万円)だ。

Translated by Miki Nakayama

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