チャーリーXCX来日取材「ポップ・ミュージックとは、前に進もうとトライしている音楽のこと」

「Taylor Swift reputation Stadium Tour in Japan Presented by FUJIFILM instax」で現在来日中のチャーリーXCX(Photo by Hirohisa Nakano)

テイラー・スウィフトの日本公演に同行するため、来日したばかりのチャーリーXCXにインタビューを実施。自身の楽曲「ブレイク・ザ・ルールズ」のタイトル通り、音楽シーンの常識を塗り替え続けるポップ・アイコン/ソングライターが、テイラーとの記憶やヒット・シングル「1999」、2018年の時代状況について語ってくれた。

ー今年の春からずっと、テイラーのツアーに参加していますよね。

チャーリー:素晴らしい体験で、私自身も大いにエンジョイすることができた。かなり長いツアーだったから、今回の日本でやっと終わるんだなって思いつつ、なんだか名残惜しい感じもしている。

─特に記憶に残っているハイライトを教えてください。

チャーリー:テイラーが「シェイク・イット・オフ」を歌うとき、私も一緒に踊るんだけど、その振り付けを一通り覚えるのが大変で。ダンスは今までそんなにやってこなかったから、あれはクレイジーな経験だった。特に印象的なライヴは、最近ツアーで回ったオーストラリア。向こうの人ってパーティー好きだから、ショウも物凄く盛り上がったの。だからよく覚えてる。

─ツアーで振り付けを踊れるか不安だったから、本番前にシャンパンを呑んでリラックスしていたと、オーストラリアのテレビ番組で話していたそうですね。

チャーリー:うん(苦笑)。私自身もパーティが大好きだから、自分のショウだとお酒を呑んで盛り上がったりもするけど、テイラーのショウはお客さんがみんな若いのもあって、その辺はさすがに自重しているわ。

─トロイ・シヴァンとタッグを組んだ「1999」がヒットしていますね。ローリングストーン誌のインタビューで、Whigfieldの「Saturday Night」やVengaboysの「We Like to Party!」をお気に入りに挙げていましたが、それ以外に90年代のポップミュージックで好きなものといえば?

チャーリー:私が小さいとき、特に好きだったのはスパイス・ガールズやブリトニー・スピアーズ。曲のポップさもだけど、ミュージック・ビデオも別世界に飛んでいけるような感じがするでしょ。その感じが記憶に焼き付いているの。


Photo by Hirohisa Nakano

─あなたにとって、1999年はどんな年だったんですか。

チャーリー:うーん、私はまだ7歳だったからな(笑)。記憶もかなり曖昧なんだけど、ブリトニー・スピアーズになりたいと夢見ていたのはハッキリ覚えている。

─「1999」のような感じで2018年についての曲を作るとしたら、どんなものにしたいですか?

チャーリー:Instagramについての曲にすると思う。どちらかといえば、ネガティヴなトーンの曲になるんじゃないかな。

─あなた自身も、Instagramで活発にアップしていますよね。

チャーリー:そうね。もちろんInstagramは大好きなんだけど、2018年の現状においては、必ずしも明るい面ばかりのツールだと言えなくなってきている気がして。Instagramには中毒性があるし、いまの世界はどんどんイメージ重視になっているでしょ。「いいね!」が付くかどうかが評価基準になりすぎて、若い子はかなりストレスを感じているんじゃないかな。「いいね!」が多くついたから、必ずしもその人が優れているとは限らないし、幸せとイコールというわけでもない。今はみんな混乱しちゃっているよね。そういうことを歌ったものになると思う。

Translated by Kazumi Someya

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