チャーリーXCX来日取材「ポップ・ミュージックとは、前に進もうとトライしている音楽のこと」

─「1999」のMVで、あなたはスティーヴ・ジョブズやTLCのレフト・アイを演じていましたよね。「タイタニック」などを真似たシーンもありましたが、「2018」ではどういった著名人や作品を盛り込みますか?

チャーリー:面白い質問ね。そうだな……(少し考え込む)。音楽でいえばアリアナ・グランデとテイラー。あとはカニエ(・ウェスト)で笑いをとるかも(笑)。映画はあんまり思い浮かばないけど……『アリー/ スター誕生』のレディー・ガガかな。時代の真っ只中にいると、カルチャーを客観的に捉えるのって難しいわね。



─アルバムは2014年の『Sucker』を最後に途絶えていますが、その後もシングルやミックステープを活発に発表していますよね。ストリーミング時代のリリース戦略についても、いろいろ考えたりしていますか?

チャーリー:今の音楽業界で、何が起こっているのか全て把握している人はいないだろうし、私はそれっていいことだと思うの。意欲的なアーティストは、自分でリリースの仕方をコントロールできるわけで。今はルールが決まっていない状況だから、自分でルールを作ってしまえばいい。たしかに消費のスピードも早くなっているけど、私みたいに曲をすぐ書けるタイプの人間にとっては、それをどんどん発表できるし、すぐにリアクションが得られるから有り難いわね。

─こういった話で、最近スマートだと思った人物は?

チャーリー:アリアナ・グランデね。今年発表したアルバム(『スウィートナー』)も素晴らしかったけど、そこから矢継ぎ早に次のシングル(「サンキュー、ネクスト」)をリリースしたでしょ。彼女の音楽はポップだし人間味にも溢れていて、そのバランスも面白い。だから、アリアナの動きは興味深いなって思う。

─あなたの音楽を語る上でも、「ポップ」は欠かせないキーワードだと思います。自分にとって、理想的なポップ・ミュージックとはどんなものですか?

チャーリー:ポップ・ミュージックとは、前に進もうとトライしている音楽のことだと思っていて。そのなかでも、本当に優れたポップ・ミュージックには、どれもアーティストの独自性が表れている。他の人ではなくて、その人が歌ってこそ輝く音楽。それこそが理想的なポップ・ミュージックなんだと私は思う。

─その「ポップ」を誰よりも体現しているアーティストは?

チャーリー:「私!」って本当は答えたいけど、自惚れてるっぽいかな(笑)。トロイ・シヴァンは最高。あとはソフィーね。メインストリームのアーティストではないけど、ポップ・ミュージックを確実に進歩させている人だと思う。


Photo by Hirohisa Nakano

<来日公演情報>
Taylor Swift reputation Stadium Tour in Japan Presented by FUJIFILM instax
With Special Guest:Charli XCX
日程:2018年11月21⽇(⽔)
会場:東京ドーム
時間:OPEN 16:30 / START 18:25
チケット:13時より会場にて当日券販売決定!
[販売券種]
VIP SS席 ¥100,000(税込) / VIP S席 ¥38,000(税込)/ スタンド指定 S席 ¥12,800(税込)
https://www.hipjpn.co.jp/live/ts2018/

Translated by Kazumi Someya

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE