THE RAMPAGE from EXILE TRIBE ボーカル3人が考えるオリジナルの武器

―THE RAMPAGEはメンバーが多いからか、曲の展開も、振付の展開も早いですよね。8バースくらいに分かれていて1曲の密度がすごい。皆さんはTHE RAMPAGEの曲の特徴はどんなところだと思いますか?

北人:3人ボーカルがいるので勢いが途切れない感はありますよね。

RIKU:うん。3MCだからできる表現で、RAMPAGEだからこそできる攻め方になってると思います。なおかつ壱馬がラップもやっていて。歌モノ+ラップってあるようでなかなかない形だと思うんですけど、それをデビュー曲からやってるっていう。

壱馬:今までのラップ曲って、グルーヴィなビートにアタックの強いラップが乗ってるイメージだったと思うんですけど、新曲の「LA FIESTA」はメロウな感じで入ってリズムの取り方もあえて遅らせることでグルーヴを作ったり、面白い攻め方をしています。ラップも歌も進化し続けているし、今のこの世代ならではのスピーディな成長感も楽曲で感じていただけると思います、RAMPAGEは。

―メンバー16人の関係性についてお伺いします。今回はボーカル3人にお話を聞いていますが、3人の関係を表す言葉を挙げるとしたらなんでしょうか? 「ライバル」? 「同志」?

壱馬:考えたことなかったですね。リーダーだったら2人いるので「父、母」「監督、コーチ」みたいな言葉なんですけど、えー……。

RIKU:僕はボーカルだけでなくメンバー全員のことを、一緒に夢を叶えていく「同志」だと思って接してます。この3人の仲と言われたら、僕だけ2歳年上なんですけど、2人は良い意味で「年上の人」として見てないというか。普通にイジってきますから。僕、声が高いのがコンプレックスで普段低い声でしゃべるようにしてるんですけど、びっくりした時とかふいに高い声が出ちゃうと「今なんて? なんて?」ってマネされる(笑)。ラフに話せる間柄なので、楽というか、一緒に歌う身としては居やすいですね。

北人:兄弟みたいな関係ですね。僕この中では弟キャラで……RIKUさんがちょっと歳離れたお兄ちゃんで、壱馬が次男、みたいな感じがします。

壱馬:ああー。勉強的なところは北人によく教えるね。漢字が読めないとかで(笑)。

タイプ異なる3人のボーカル、埋もれなくなった13人のパフォーマー

―ボーカリストとして「この人はこんなシンガー」というふうにそれぞれ他己紹介してもらえますか?

壱馬:それぞれの性格がボーカリストとしての特徴にそのまま出てるんですけど……RIKUさんの場合、できないことがあったら100回でも120回でもチャレンジするんですよ。体のトレーニングも歌の練習もすごい練習量を重ねるタイプ。そのタフさがあって努力家。歌声はどこまでも届きそうな伸びやかな声で、うらやましいです。

RIKU:だそうです(照れ笑い)。壱馬は僕と真逆のタイプですね。めちゃくちゃ天才肌なんですよ。生まれ持ってるものがすごく良いしムダがない。RAMPAGEの一番尖った部分を表現してくれてるのは壱馬かなって。“一本槍ボーカリスト”って感じです、僕の中で。変に武装しないでいっちょうらでスパッと勝負してくる。そういうイメージがあります。北人、そんな感じじゃない?

北人:そうですね。声にインパクトがありますね。普段の声も男らしいんで、その感じは歌声でも同じ。

RIKU:北人も壱馬と同じく勘がいいけど、また違うジャンルなんですよね。言葉にするのはすごく難しくて……。

壱馬:うん、掴めない。なんだろう。

RIKU:北人も生まれ持った声がすごく美しいし、ハートフルっていうのかな? 九州の宮崎出身で、見た目からは想像できないくらい頑固な部分もあるし、負けん気があって強い気持ちを持ったシンガー。 一番ギャップがある人だと思いますね。世間のみなさんの北人に対するイメージと本当の北人はかなり違います。

壱馬:だからそれに苦しむこともあるんだろうなと思いますし。

RIKU:言葉にするとしたら“ハートフルギャップシンガー”ですかね。

―ボーカル勢から見てパフォーマー勢はどうでしょう? どう変化や進化してきてると思います?

壱馬:今パッと浮かんだのが、埋もれなくなったなっていうことです。13人それぞれが個として輝いてきてるというか。いろんな活動を通して1人ひとりが成長して、ちゃんとアーティストとして個性が立ってきてると思うんです。前はメンバー同士やスタッフさんとの間で「存在感が薄い」「もしいなくてもわからないかもしれない」「換えが効く」とか指摘し合ったり、実際ライブに2人出ないということがあっても気づかないお客さんのほうが多かったり。まあRAMPAGE自体が知られてない時期だったっていうのもありますが。今は誰1人欠けちゃダメだってぐらい全員が立ってますね。

―埋もれなくなったのはだいたいいつ頃からという感覚がありますか?

壱馬:メジャーデビュー前後ぐらいかな。それまでは集まって“1”だったんですけど、今は集まっても“16”であるというか。だからすごくパワーの強い集合体になっている気がします。

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