R・ケリー被害女性たちの真実を描いた新作、試写会当日に発砲予告で中止

その瞬間、私たちが何か偉大なことを成し遂げようとしているんだって気づいた。私は運命なんて信じない。人生には偶然なんて存在しないと思ってる。世の中には様々な危機的な状況があるのに、ようやく新しい方法で私たちの声を人々に届けることができる、ってその夜に限ってなんでこんなことが発生したと思う?

私は誰かの代弁をしているわけじゃないけど、最初にケリーの仕業だと思った。ケリーとつながりのある誰かの仕業だってね。これは、内部で起きていることが完成するのを阻もうとして内部の人間が外部の人間に指示して実行させたことよ。指示したのが誰であれ、その人は大勢の人々の声には力があることを理解していたから、自分が不利な状況に置かれると思ったのね(R・ケリーの代理人はコメントを拒否している)。

でも、結局は思わず笑顔がこぼれそう。だって私たちが正しい道を歩んでいることが証明されたんだから。私たちの声に耳を傾けるよう、人々に呼びかけているの。人々から注目され、R・ケリーは無敵で神聖だと思っている人々からも注目してもらえるようになった。それは、ケリーのために働く人や、彼の周りの人々にも言えること。

でも、そういう人々は私たちが燃え盛る炎だと言うことに気づいていない。それに、私たちの炎は決して消えない。消そうとしても、火に油を注いでるだけで、そのおかげで私たちはより長く、激しく燃え続ける。私たちを攻撃したつもりかもしれないけど、本当は私たちを助ける形になった。だって私たちの連帯感を今まで以上に高めてくれたんだから。

ほかの生存者たちも私の意見に賛成してくれた。女性たちのなかには、「ようやく汚名を晴らせる日がきた。やっと私の物語を聞いてもらえるときがきたんだ」と思っているのに水を差されたから、落胆している人もいる。でも、これが終わりじゃない。ただの一時休止よ。ここで立ち止まるわけにはいかない。でも、一時休止するタイミングも大切。私たちが何のために戦っているのかが明らかになったからには、私たちは今まで以上に強くならなければいけない。人生を変えてしまうような強い力だからこそ、私たちの物語が語られるのを妨害しようとする人々もいる。だから、より声を大にして語らないといけない。今まで以上に強く団結しないといけない。前進し続けないといけない。かすり傷くらいは受けたけど、私たちを倒すほどのダメージなんかじゃない。

今回のドキュメンタリーが誰かにとって脅威にならなかった、あるいは私たちを黙らせる必要があると誰も感じなかった場合の方が深刻。それは私たちが何もなし得ていない証拠だから。反対者がいるからこそ、自分がこの使命に選ばれたって実感できる。

Translated by Shoko Natori

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