Masayoshi Iimoriが選んだ2018年の年間ベスト

Masayoshi Iimori

Rolling Stone Japanが選ぶ、2019年注目のアーティストに「2018年の年間ベスト」を答えてもらうこのコーナー。今年1月にはA-TRAKが主宰するFool’s Goldより「Masayoshi Iimori - Hardcore」をリリース。同じく1月にはMad Decentを主宰するディプロがホストを務めるBBC Radio1の人気プログラム「Diplo & Frineds」にも出演を果たすなど、海外・国内問わずグローバルな活躍を見せた気鋭のDJ/トラックメイカー、Masayoshi Iimoriによるセレクトをコメント付きで紹介。

※「BEST OF 2018」記事一覧はこちら

◎ベスト・アルバム

●RL Grime『NOVA』

EDMトラップの最初期から活動してきたRL Grimeですが、ファースト・アルバム『VOID』ではトラップの可能性を広げ、インストが多めながらもアーティストとしての地位を確立させました。その後長い制作期間を経て発表されたこのアルバムは前作の正統進化系と言えます。何よりすごいのは、Miguel、Ty Dolla $ign、Jojiなどなど、まさにUSのヒットチャートの第一線で活躍するアーティストをフューチャリングしていながら、音楽プロデューサーとしてのRL Grimeの名前が全く負けておらず前面に押し出されているところです。逆にそのような歌モノがあることにより、「Pressure」や「Era」などインストの楽曲がクラブヒットとして世界中でプレイされているのは、この手のアルバムとして最高峰の完成度だと言えると思います。




◎ベスト・ソング

●Valentino Khan「Lick It(Gammer Remix)」

今年もいろいろなジャンルの流行が生まれたり様々なニューカマーが登場して非常に迷いましたが、毎回必ずDJでプレイしていたのはこの曲でした。原曲のキャッチーさはそのままに、クラブの音量で聴けば大迫力の歪んだベースサウンドに次々と変化するリズムパターンと飽きさせない要素が満載で、フロア盛り上がること間違いなしの一曲です。




◎ベスト・アーティスト

●GRAVEDGR

EDMのスターDJの一人であるCarnageのピックアップにより突如現れた覆面DJ。様々なプロデューサーの別名義ではないかという噂も飛び交っていますが、それを差し置いてもデビュー曲「Rampage」は歪みすぎた音使いのトラップチューンで衝撃的でした。すでにこの曲は世界中のトップDJたちにサポートされており、今後一気にビッグネームの仲間入りをする可能性大でしょう。






〈リリース情報〉


「Masayoshi Iimori - Hardcore」
配信中



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