トランプ大統領、35のツイートで振り返る2018年

2018年もトランプ大統領は数々の過激発言をつぶやき続けた(Photo by Sarah Rice/Getty Images)

トランプ大統領はTwitterに費やす時間が多いので、大統領のツイッターを通してこの1年間を振り返ると、四面楚歌となっているトランプ政権への理解度が深まるかもしれない。ローリングストーン誌が、今年印象的だった35のツイートをまとめてみた。

トランプ自身が「(自分は)近年の大統領たちの中で最もISISにダメージを与えた」と先日つぶやいていたが、大統領執務室を陣取った近年の大統領の中で一番なのはそれだけではない。ソーシャルメディアを使用する頻度も群を抜いている。トランプのツイートによって、アメリカ国民は現在の大統領が諸々の問題に対応している様子を垣間見みているという現象が起きているのだ。投稿の多さに辟易したり、あまりの内容に腹が立ったり、投稿した本人に不利な発言になる可能性すらはらんでいると言うのに。特別弁護人ロバート・モラーは、大統領選中のトランプ陣営とロシアの癒着を捜査する際、トランプが正義を妨害したかを判断する材料の一つとして、トランプのツイートも捜査対象と考えていると報じられている。

トランプ大統領の習慣とも言えるTwitterへの投稿は情報の宝庫で、論争に次ぐ論争の政権運営の中で、どんな小技で問題をかわしてきたのかをタイムラインで示してくれる。言い訳ありきで行動を起こし、この行動がさらなる言い訳を導き、その言い訳をごまかすために過激な行動を起こす。これらはすべてトランプ自身の保身のためでしかない。アメリカの近代史の中で、かつてないほどの混乱と不穏さが充満していた今年を総括するために、2018年のトランプ・ツイートを月別に選択してみた。もしかしたら、しないほうが良かったかも……。

【1月】

北朝鮮の金正恩が「核ボタンはいつもで自分の机の上にある」と言った。資源も食料も枯渇するような政策を行っている北朝鮮の政府の誰か、私も核ボタンを持っていて、こっちのは彼のものよりも大きくてパワフルで、ボタンもちゃんと動く、と彼に教えてやってくれ。(2018年1月3日、午前9時49分)

世界で最も短気なリーダー2人による戦争を招きかねない口先攻撃戦略がもたらした緊張は、その後のトランプと金正恩の初会談によって和らいだが、上記のトランプのツイートは、2018年の元日に金正恩がアメリカ合衆国は「核攻撃の射程範囲内で、核ボタンは私の机の上にある」と警告したことに対する反応だ。トランプは金正恩の挑発に対して、自分のボタンの方が大きいと巧みな反撃を行った。このツイートから12ヶ月、そして二人の握手から半年経過したが、北朝鮮の核開発は相変わらず活発で、トランプは開発はやめたと記した金正恩の「ラブレター」を、ホワイトハウスのゲストに見せている。

1年間集中的に捜査した結果、ロシア疑惑は全くのデタラメと証明されたのだから、民主党員とフェイクニュースを流す主要メディアは古びたロナルド・レーガンの作戦帳を引っ張り出して、精神安定と知性を叫んでいる……(2018年1月6日、午後9時19分)

……実際、私の人生全般に渡って、私が持っている最高の能力の2つが精神安定ととても賢いということだ。不正直なヒラリー・クリントンも必死にこれらのカードを切って、みんなも知っているように、破滅した。私は非常に成功したビジネスマンからテレビのトップスターになり……(2018年1月6日、午後9時27分)

……(最初の挑戦で)合衆国大統領になった。これこそが、賢いじゃなくて、天才という証拠だと思うし、その上、非常に安定した天才だ!(2018年1月6日、午後9時30分)

トランプ政権1年目の内幕が暴露されたマイケル・ウォルフ著『炎と怒り トランプ政権の内幕』出版後、トランプ大統領の精神疾患がメディアで最も語られる話題となった。同書の中でウォルフがトランプを無能なバカと描写したことへの反論として、トランプは自身の最高の才能が「精神安定ととても賢い」とまくしたてた。そして「非常に安定した天才」という造語すら作った。

偉大な祖国は全国的にとても美しい天気で、すべての女性が行進するのに最高の日だ。今すぐ外に出て、この歴史的な道標と、過去12ヶ月間続けられてきた空前絶後の経済的な成功と富の創造を祝おう。18年ぶりに女性の失業率が最低になった!(2018年1月21日、午前3時51分)

この投稿でトランプはウィメンズ・マーチに対して皮肉的なジャブを食らわしているのか、その真意は計りかねる。もしかしたら、彼の頭の中では、トランプ政権1周年を祝って女性たちが行進するという脳内変換が起きているのかもしれない。いずれにしろ、2018年のウィメンズ・マーチでは、アメリカ国内だけで100万人を超える人々が女性の権利向上のために行進したと大々的に報道された。2019年のウィメンズ・マーチは1月19日に行われる。

Translated by Miki Nakayama

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