ピンク・フロイドのニック・メイソンとクリストファー・ノーラン、英国新年叙勲者に認定

大英帝国勲章司令官(CBE)を授与されたピンク・フロイドのニック・メイソン(Photo by David Wolff - Patrick/Redferns)

2019年の英・女王陛下新年叙勲者が今年も発表された。音楽の分野での功績が認められたピンク・フロイドのニック・メイソンと『ダンケルク』等の作品で知られる映画監督のクリストファー・ノーランの受賞が決定した。

各分野で多大な功績を残したイギリス国民が対象となる、女王陛下新年叙勲者リストが今年も発表された。新たに認定された約1,100人の中には、ピンク・フロイドのドラマーであるニック・メイソン、そして『ダンケルク』等の作品で知られる映画監督のクリストファー・ノーランの名前があった。

ピンク・フロイドの全作品に参加している唯一のメンバーであるメイソンは、音楽の分野での長年にわたる功績が認められ、大英帝国勲章司令官(CBE)を授与された。また映画界における功績が評価されたノーランも、同じくCBEを受賞した。


英国新年叙勲者リストが今しがた発表され、ニックは音楽の分野における功績が認められ、大英帝国勲章司令官(CBE)を授与されました。ー ニック・メイソン (@nickmasondrums) 2018年12月29日

BBCが報じた内容によると、同リストには女優のタンディ・ニュートン、『侍女の物語』の作者マーガレット・アトウッドの名前も見られるほか、ファッションアイコンのツイッギーがデイム爵位を、『モンティ・パイソン』のメンバーであるマイケル・ペイリンがナイト爵位を授与された。

受賞に際し、ペイリンは以下のようにコメントしている。「自分と近いユーモアのセンスを持ち、互いに尊敬し合う5人の仲間たちと生み出した作品が、テレビと映画の両方で50年近くに渡って愛され続けていることに、この上ない喜びと感謝の気持ちを覚えています」

「来年、『モンティ・パイソン』は50周年を迎えます。それは私にとって一生の誇りであり、この夢のような出来事を可能にしてくれたメンバーたちに感謝しています」

2017年12月には、リンゴ・スター(1965年にビートルズの他のメンバーたちと共にCBEを受賞)が新年叙勲者リスト入りし、ナイト爵位と「Sir」の称号を与えられている。

ピンク・フロイドの1973年以前の作品にフォーカスする、ニック・メイソンのプロジェクトSaucerful of Secretsは、2019年に初のアメリカツアーを行う。今月上旬に行われた本誌インタビューで、メイソンは同プロジェクト(ロジャー・ウォーターズとデヴィッド・ギルモアの双方の了承を得ている)について語るとともに、ピンク・フロイドのメンバーが再集結する可能性は低いという見解を示している。

「一番の問題は、ロジャーがデヴィッドに対して敬意を払っていないという点だ。彼はソングライティングを何よりも重視していて、ギターや歌のパフォーマンスについては、誰にでもできるとまでは言わないものの、作曲に比べれば取るに足らないものだと考えているんだ」メイソンはそう語っている。

「僕自身は両方といい関係を築いているんだけど、いい年をした大人が互いにいがみ合っているっていうのは、やっぱり残念だね」

Translated by Masaaki Yoshida

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