【独占取材】オジー・オズボーンが語る、自分のことを笑えるヤツは強い説

Download Japan 2019に出演するオジー・オズボーン(Photo by Yuri Hasegawa)

3月21日に開催されるDownload Japan 2019のヘッドライナーを務めるオジー・オズボーン。「メタル界の帝王」として君臨するオジーが、ロサンゼルスの自宅で特別に取材に応じてくれた。50年近いキャリアを通して気づいたこと、音楽業界のトレンドについて、ポール・マッカートニーとの話、ランディ・ローズからの影響、日本での好物など、日本のファンに向けてたっぷりと語ってくれた。

※2月19日追記:オジー・オズボーンは病気のためDOWNLOAD JAPAN 2019出演キャンセルとなった。

オジー・オズボーンのインタビューはLAにある彼の邸宅で行われた。詳しい場所は言えないが、規格外の家が立ち並ぶ閑静な超高級住宅街にそれはあった(ちなみに、MTV「オズボーンズ」に登場した家とは異なる)。「犬は気にする必要ないが、家主には気をつけろ」と書かれたプレートが掛けられた門をくぐると、さっそく彼の愛犬“ELVIS”が駆け寄ってきて、我々取材陣を飛び跳ねながら出迎えてくれた。ELVISはオッドアイのシベリアンハスキーで、これまでに出会ったどの犬よりも人懐っこく、よくしつけられている。

視線を彼よりも上に向けると、よく手入れされた芝生の向こうに巨大な玄関扉が見える。一見しただけでは全体が把握しきれないぐらい大きな二階建ての建物は、2本の大木に挟まれるような形でそこにあった。しかし、オジーという人物から想像するようなおどろおどろしさはない。どうやら100年近く前に建てられたもので、建築関係の賞を受賞したこともあるようだ。

建物が誇る威容とその奥に潜んでいると思われる家主が放つオーラに一瞬、足がすくむ。恐る恐る邸内へと足を踏み入れ、最初に目についたのはエントランスホールに屹立する巨大なクリスマスツリー。12月中旬ということもあり、ツリーの下には既にたくさんのプレゼントがところ狭しと置かれている。そのアットホームな光景に少しだけ緊張がほぐれ、吹き抜けになっているホール内をぐるりと見渡すと、そこには壁面を埋め尽くすほど巨大な絵画や風景写真があった。すべてモノクロで統一されていたのは誰のセンスだろうか。

ホールを入って右手には、大小様々な絵画や家族写真が飾られ、巨大なソファがいくつも並んでもまだ余裕があるほど広い応接室があり、左手には今回の撮影が行われた書斎がある。そこは天井まである本棚に囲まれていた。音楽、映画、ファッション関係の書物を中心に数百冊はあっただろうか。そして、その本の手前には彼が受賞した数々のトロフィーが飾られていた。MTV、Kerrang!などなど……。今回、撮影とインタビューは日を分けて行われたのでこの家を2度も訪れたが、待ち時間の長さに困ることは一切なかった。

インタビューが行われたのは2日目の午前10時半。紫のジャケットに身を包んで撮影に臨んだ1日目とは違い、この日のオジーはタイトなニット姿で登場。彼は応接室にある、座面が大きく膨らんだロングソファに腰を下ろし、筆者と通訳は彼と斜めに向き合った。その場に立ち会ったオジー側のスタッフは1人だけ。オジーは耳が悪いため、こちらの言葉を聞き逃さないようにグッと前かがみになる。それが、インタビュー開始の合図となった。

―まず、2018年5月からスタートしたファイナルツアー「No More Tours 2」について聞かせてください。

最初に伝えておきたいのは、自分はツアーを止めるわけではないということ。ワールドツアーはもうやらないけど、ツアーはするよ。例えば、日本に行ったり、USツアーをやったり、UKで公演をしたり。ただ、もう狂ったようにワールドツアーをやるのは止めるということ。ちょっと誤解している人が多いみたいだけど、これが終わりではないということは強調したいね。

―ファイナルツアーのオーディエンスはどうですか?

もうかれこれ50年近く活動しているけど、今回のオーディエンスは本当に最高だよ。自分もよく歌えてるし、楽しませてもらってる。

―それはいいですね。

ステージに上がると何が起こるかわからないものでさ。自分が「今回のオーディエンスはグレイトだ」と感じたときに限って、みんなは「オジー、大丈夫か?」と言ってくる。反対にあまり調子がよくないと感じているときに周りは「オジー、最高だ。どんどんよくなってるよ!」と言ってくる。さっきも言ったけど、自分は50年近く活動を続けているし、君がもし「オジーも若くないんだから、スピードを落としてゆっくりするときだよ。家族がいるし、孫だっているんだから」って言うのなら、それもわかる。でも、オーディエンスはどんどんクレイジーになっていくんだよ。自分が若い頃よりもずっと。本当に毎回驚かされるよ。

Translated by Beverly Eri

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