ショーン・レノンとレス・クレイプールによるプロジェクトが、新作『サウス・オブ・リアリティ』を発表

クレイプール・レノン・デリリウムとしての新作をリリースするショーン・レノンとレス・クレイプール(Courtesy of SONY MUSIC)

ショーン・レノンとプライマスのレス・クレイプールによるプロジェクト、クレイプール・レノン・デリリウムが2016年の『ザ・モノリス・オブ・フォボス』以来3年ぶりとなる2ndアルバム『サウス・オブ・リアリティ』をリリース。2月22日に発売される日本盤には、キング・クリムゾンなどのカバーを含むボーナス・トラック4曲が収録される。

サイケとプログレを融合させたサウンドに、煌めくポップなメロディを乗せた変幻自在の万華鏡サウンドが炸裂する新作『サウス・オブ・リアリティ』は、全曲がショーンとレスによる書き下ろし&プロデュース。リード・シングルの「ブラッド・アンド・ロケッツ」は、メランコリックで憂いのあるメロディとレスの超絶ベースが印象的な中期から後期のビートルズを彷彿させるようなサウンドで、有名なロケット科学者であり、アレイスター・クロウリーのカルト教団「東方聖堂騎士団」とも深い関わりがあったジャック・パーソンズ(錬金術の実験中に大爆発事故で死去)をテーマにした楽曲だ。



日本盤ボーナス・トラックは、2017年に『Lime And Limpid Green』のタイトルで発売された10インチ・アナログEPの4曲を日本初CD化。シド・バレット時代のピンク・フロイドの名曲「天の支配」や、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」といったプログレのクラシックと共に、レスのベースプレイの原点ともいえるザ・フーの「ボリスのくも野郎」、そして日本が世界に誇るフラワー・トラべリン・バンドの「Satori」といったカバー曲を収録。なお、「Satori」のMVはCornelius等のビデオを手がける日本人映像作家、辻川幸一郎が監督したことでも話題となった。



本作について、ショーンは「レスと僕は魔術師のジュースを作っていたのさ。現実が解明されていくのを目の当たりにしながら、穏やかになろうとしていたんだ。このアルバムは僕たちが知っている世界の崩壊のサウンドトラックなんだ」とコメント。4月からは北米ツアーがスタートするという。



<リリース情報>

ザ・クレイプール・レノン・デリリウム 『サウス・オブ・リアリティ』

ザ・クレイプール・レノン・デリリウム
『サウス・オブ・リアリティ』
発売日:2019年2月22日(金)
品番:SICX-121
価格:¥2,400+税
日本盤ボーナストラック4曲収録
解説:藤本国彦 対訳:宮城裕次

=収録曲=
01 リトル・フィッシズ/Little Fishes
02 ブラッド・アンド・ロケッツ(1stシングル) / Blood and Rockets : Movement I, Saga of Jack Parsons – Movement II Too the Moon
03 サウス・オブ・リアリティ/South of Reality
04 ボリスカ/Boriska
05 イージリィ・チャームド・バイ・フールズ/Easily Charmed by Fools
06 アメジスト・レルム/Amethyst Realm
07 トーディマンズ・アワー/Toadyman’s Hour
08 クリケット・クロニクルズ・リヴィジテッド/Cricket Chronicles Revisited : Part I, Ask Your Doctor - Part II, Psyde Effects
09 ライク・フリーズ/Like Fleas 3:32
[日本盤ボーナストラック]
10 天の支配/Astronomy Domine (Pink Floydのカバー)
11 ボリスのくも野郎/Boris The Spider (The Whoのカバー)
12 クリムゾン・キングの宮殿/The Court Of The Crimson King (King Crimsonのカバー)
14 Satori/ Satori (Flower Travellin’ Bandのカバー)

Rolling Stone Japan 編集部

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