HYDEが見据える海外の舞台「あと3年でどこまで行けるか」

HYDE(Courtesy of Virgin Music)



―海外のアーティストについてはどう感じていますか? 例えば、イギリスのブリング・ミー・ザ・ホライズンのアルバムがリリースされたばかりですが、HYDEさんは彼らに対してどのような感想をお持ちですか?

すごい上手だなぁって思います。最初はメタルコアだったけど、前作で大きく変わって。でもライブでは様々なサウンドが混在していて……。ポップもロックも自在に融合して上手く表現しているのは、なんかうらやましいですね。大好きなバンドです。

―メタルコアからポップな方向にサウンドを変化させて、なおかつ人気も高めていくというのは難しいことでしょうか。

そうですね。あと、ロックっていうジャンルだけだとやっぱり分母が違うというか、何十分の一とかいうロックの世界に彼らは収まりたくないんじゃないかな。それに、アメリカという大きなマーケットでの成功を目指しているからこそ、そういう変化があるのかもしれない。ロックファンを手離さずに上手にいい変化を遂げているのは参考にしたいですね。

―他に最近気になっているアーティストはいますか?

クラウン・ジ・エンパイアかな。「AFTER LIGHT」のプロデューサーが彼らと一緒だったので、その時に参考にしたアーティストですね。ブリング・ミー・ザ・ホライズンもそうですけど、彼らも日本人が好きそうなバンド。やっぱりそこはけっこう重要だと思っていて。アメリカ人が好きそうな音楽を表現するのもいいけど、日本人も同時に好きになってくれるのがベストなので、そういうバンドは聴いてていいなって思います。自分もそうありたいな、と。

―HYDEさんの作品の話に戻りますが、「WHO’S GONNA SAVE US」以降、アートワークがグラフィティで統一されています。これは何か意図があるんでしょうか。

最近、アートワークってiTunesとかでも小さい枠でしか分からないじゃないですか。だからもう、文字ぐらいでしか表現のしようがないんじゃないかってところから始まってて。「もうタイトルだけでいいんじゃない?」って(笑)。でもアメリカ的にはそれでOKだとしても、日本ではそれだとちょっと物足りないので、プラスアルファでストーリーがあるんですよ。最初の背景は室内なんですけど、実は作品ごとにそれが少しずつ外へ向かってるんです。

―ああ、それは気づきませんでした。このストーリーは今年リリースされるアルバムにつながっていく、と。

そうですね。

―それにしてもリリースのペースが異常ですね。

まあ、でもアルバムが出てないので(笑)。けど、曲は一応頑張って作ってるし、ソロということもあるのでもうちょっと頭を切り替えて、アルバムはそんなに急がなくてもいいし、それよりもプロモーションとしてシングルをもっと出したほうが……名刺をどんどん配ったほうが面白いんじゃないかっていう発想で今やってます。

―HYDEさんでもまだ“名刺を配っている”という感覚があるんですか?

まあ、ソロを再始動させてまだ1年くらいしか経ってないし、まだ僕の曲を知らない人はいっぱいいると思うんで、どうせならシングルをいっぱい出していって、カップリングも含めて曲を増やしていこうと。そうするとライブをやるときに曲数もちょうどいい感じになるし。

―アルバム・リリース以降の予定はいかがですか?

アルバムが出たらツアーですね。アジアツアーも発表されたし、アメリカでのライブやフェスも少しずつ発表になってるんだけど、ワールドツアーのような形で行けるところは行こうかなと思ってます。

―やれる場所があるならガンガン行こうと。

そうですね。ただ、無理して回るというのはちょっと時間が勿体ないので、ヨーロッパは今は難しいかな……。待っててくれるファンがいるのは知ってて、とてもありがたいんだけど。

―それも今後の状況次第で臨機応変に。

そうですね。タイミングが合えばぜひ行きたいです。

―今日話を伺っていて、より自然体でソロ活動に臨んでいる印象を受けました。

そうかも。これまでで一番自由なんじゃないかと思います。こうやってシングルをずっと出していくっていう発想もなかったし、ソロだからこそ自由にできるんだなっていうのを再認識してますね。今までだったらやらなかったラルクの曲もライブでやったりするし、考え方が柔軟になっているのは自分でも思いますね。

―キャリアを重ねていくことで発想が柔軟になっていく部分もあるんですか?

いや、なんかね、知らない間に勝手に自分で枠を作っちゃってたんですよね。ソロを始めたときは自由になったつもりでいたのに、実は自由じゃなかったっていう。むしろ「ロックバンドはこうじゃないと」みたいなこだわりに縛られてて。ロックって自由を得ることだったりもするじゃない? もちろん、こだわることもロックだとは思うけど、ソロをはじめたときはそのこだわりにとらわれすぎてた。でも今は自由なロックの形っていうものにようやく気がついたんだと思いますね。新しいフィールドを見つけた気持ちで楽しんでます。


New Single「ZIPANG」
HYDE feat. YOSHIKI
収録曲:
M1. ZIPANG(Japanese Version)
※X JAPANのYOSHIKIがピアニストで参加
M2. ORDINARY  WORLD
※Duran Duranのカバー
Virgin Music
2月6日発売

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