ニール・ヤングが語る、今後のリリース予定やクレイジー・ホースの復活

(Photo by C Flanigan/WireImage)

ソロ・アコースティック・ツアーを進めるシンガーソングライターのニール・ヤングは、インタラクティヴなアーカイヴ・サイト『Neil Young Archives』にまつわるストーリーや、今後のレコーディングやツアーのプランをローリングストーン誌に語ってくれた。

1991年11月、ニール・ヤングはローリングストーン誌のインタヴューで、「過去のアーカイヴから掘り出して“18〜20枚のアルバムからの未発表曲”を何らかの形でリリースする」という大掛かりな計画を語った。「全てを公開することはできないが、いずれにしろアーカイヴの形になる。通常のボックスセットには見られないような詳細かつ珍しい作品集になるだろう。俺自身はリリースの時期や方法に関与していないが、話は進んでいる。俺は自分自身で関わりたいし、やる時間はたくさんある」

それから約30年。ヤングの夢が『Neil Young Archives』というインタラクティヴなウェブサイトとアプリの形で、ついに叶った。Xstreamストリーミングプラットフォーム(192-kHz/24-bitレート)を使用することで、SpotifyやApple Musicよりも格段に素晴らしい音質で彼の全ての作品を楽しめるだけでなく、ヤングの全キャリアを網羅した未発表の動画や写真、歌詞の原稿などが満載されたインタラクティヴなタイムラインも含まれる。さらに、『Times-Contrarian』というニュースペーパー形式のコンテンツを通じ、ヤングと彼のチームがニュースを発信し、ファンレターにも返信している。

Neil Young Archivesは当初無料で公開していたが、2018年後半、全コンテンツへのアクセスとコンサートチケットの先行発売を、月1.99ドル(約220円)または年19.99ドル(約2200円)の有料会員向けサービスとした。有料会員はさらに、シークレットコンサートのライヴストリーミングを楽しむこともでき、コンテンツ『Hearse Theater』では『マディ・トラック』や『ソロ・トランス』など他ではめったに観られない貴重な映画が公開されている。

ヤングは、ミネアポリスでの一連のソロ・アコースティック・ツアーへ向かう途中でローリングストーン誌の電話インタヴューに答え、Neil Young Archivesや最近のシアター・コンサート、今後リリースが予定されている歴史的なコンサートのライヴ盤、クレイジー・ホースとのウィニペグでのコンサートや、今後の計画などを語ってくれた。

―まずは、ウェブサイト『Neil Young Archives』の成り立ちについて教えてください。インタラクティヴなウェブサイトを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか?

そうだな、何年か前(2007年)にBlue-rayをリリースした。当時、自分が望んだ音質を実現するにはBlue-rayしかなかったんだ。さらにBlue-rayならアートワークを見せたり、その他の情報を盛り込むこともできた。当時ウェブサイト経由の音楽は聴けたものじゃなかった。自分の音楽がそんな形で残って欲しくなかったのさ。だからハイレゾで聴ける音楽サービスを開発しようと思い、初のハイレゾ・ストリーミングサービスを実現した。すごくクールだった。SpotifyやAppleやその他のサービスと同じフィールドで、誰もがスマホを通じて曲を聴ける。でも聴いたみんなが口を揃えて「ヘイ、こっちの方がすごくいいぜ!」と言うんだ。

―ウェブサイトを実現するにあたって最も苦労したことは何でしょう?

Blue-rayに代わるインターフェイスの開発に多くの時間を割いたが、ハイレゾのストリーミング技術を開発するまでインターネットは使えなかった。でも完成後は、何でも自由に自分の望むことができるようになった。Archivesではまず、アルバム『傷だらけの栄光』(1990年リリース)から取り掛かった。つなぎ合わせるのに長い時間がかかった。何しろ俺たちは全部を保管しているから。全てのトラックが残っているんだ。オタクみたいだろ。

テクノロジーは日を追う毎に進化している。将来は音質もものすごく良くなるだろう。5G通信の時代も間もなくやってくる。5Gでなくとも、機能させられる。インターネットを通じて「他とは全く違うぜ!」というハイレゾサウンドを実現できている。音質を絶賛するファンレターももらっている。Ponoで苦労させられて以降、夢を実現させようと努力する中でサウンドはより良くできるものだと知り、ネット上で勝手なことを言う奴らに耐えながらも、実現した結果にはものすごく満足している。音楽のサウンドをより良くしようとしたことで、俺は皆に叩かれたんだ。

特別なものを必要とせずに良い音質を得られるテクノロジーを開発できたことは、とても気分がいい。Blue-rayプレイヤーもいらないんだ。何もいらない。今はiPhoneで聴けるし、間もなくAndroidにも対応する。


Translated by Smokva Tokyo

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