ノーベル平和賞を熱望するトランプ、日本政府へ推薦状を依頼

ノーベル平和賞へ推薦するよう日本政府に要請したドナルド・トランプ(Photo by Shutterstock)

2019年秋、米国政府はトランプ大統領からの要求により、日本の安倍晋三首相に対し、米大統領をノーベル平和賞へ推薦するよう要請したという。

ドナルド・トランプ米大統領はどうやら、ノーベル平和賞を受賞したバラク・オバマ前大統領にひどくジェラシーを感じているようだ。オバマ前大統領は2009年、「外交関係と各国の協力関係の強化に大きく貢献した」として受賞している。2019年秋、米国政府はトランプ大統領からの要求により、日本の安倍晋三首相に対し米大統領を同賞へ推薦するよう要請したという。北朝鮮の指導者である金正恩との交渉努力が推薦理由だと、日本政府の情報筋が朝日新聞へ明らかにしたとされる。

2019年2月15日にホワイトハウスで行われた記者会見でトランプ大統領は、安倍首相から5ページに渡る推薦状の「最も素敵な写し」を受け取ったことを明らかにした。しかしその時点でどのメディアも、推薦の事実を確認できなかた。またトランプ大統領が、先日「トランプは平和賞にふさわしい」と発言した韓国の文在寅大統領と日本の首相とを取り違えたとする見方すらある。しかし2月17日、米国政府からの要請に応じて安倍首相が推薦したことを、匿名の情報筋が朝日新聞に認めた。

15日の記者会見でトランプ大統領は、安倍首相からの推薦理由について「知っての通り、日本上空をロケットやミサイルが飛び交い、日本では警報が鳴り響いていた。それが突然、日本人は安心し、快適に暮らせるようになった。私の功績だ」と話している。

しかしトランプ大統領自身は、受賞を期待していない。「ほかにも多くの人たちが、安倍首相と同じ気持ちを持っている。私はおそらく受賞しないだろうが、それでもよい」

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