フィロソフィーのダンス「4人のバランスが生み出す強さと柔らかさ」

フィロソフィーのダンス(Courtesy of PHILOSOPHY OF THE WORLD)

フィロソフィーのダンスの3rdアルバム『エクセルシオール』が3月22日にリリースされる。ファンク、ソウル、ジャズなどを吸収し、アイドル・ポップスのボーダーを拡張し続ける彼女たちの「今」が詰まった力作に仕上がっている。ここでは『Rolling Stone Japan vol.05』に掲載された4人のインタビューをお届けする。

※この記事は昨年12月に発売された『Rolling Stone Japan vol.05』に掲載されたものです。

4人のバランスが生み出す「強さ」と「柔らかさ」

ー生バンドとのコラボレーションの質の高さだったり、突き詰められた音楽性だったり、もはやフィロソフィーのダンスに「アイドル」という看板はなくてもいいんじゃないかなと思うんですけど、自分たちではどうですか?

日向ハル(以下、日向):グループとしてはずっとアイドルでい続けることが正解だと思ってるよね?

佐藤まりあ(以下、佐藤):思ってます。

奥津マリリ(以下、奥津):アイドルです、私たちは。

十束おとは(以下、十束):曲だけ聴くとこの人たち何者なんだろうって感じると思うんですけど、ライブになると表情豊かなところとか、必死にやってる姿とかが実にアイドルらしいなって私は思うので、まずはライブを観ていただくとどんなグループかがわかるかなと。

日向:「アイドルでかわいいじゃん」って思うのも、「アーティストじゃん」って思うのも受け取った人の自由なので、こちらのスタンスとしてはいい曲でいいパフォーマンスをするっていう。

奥津:でもアイドルだからこそ楽しく伸び伸びとやれてるのかもしれない。いろんなことができるし、何でもできるじゃないですか。私たちの自由さはアイドルだからこそ生まれるものなんだろうし、そこがフィロソフィーのダンスっていうグループを面白くしてるんだと思います。

ー4人のなかに「こういうグループを目指そう!」という共通のイメージみたいなのものはあります?

十束:いや、ないですね。

奥津:まったく別方向ですが、4人それぞれにあります。

佐藤:ただ、ポジティヴな考え方のところはたぶん共通してるんです。その上でセクシーだったり、アニメだったり、4人がそれぞれの得意分野やジャンルを活かしてる。

十束:お互いを受け入れることで、自分も輝けるという考え方を全員が持ってると思うんです。

ー新曲「ヒューリスティック・シティ」の「ヒューリスティック」ってどんな意味なんだろうと思って調べたら人間の左脳による働きの一つって書いてあったんですけど、皆さんは感性を司る右脳派? それとも理性を司る左脳派? どちらですか。

奥津&佐藤&日向:(即答で)右脳です。

十束:私は左脳です。私以外の3人は完全に感覚で動くタイプですね。

日向:私は何も考えてないです。でもそれでいいんです。「ハルちゃんはそのままでいいよ」ってみんなが言ってくれるから。

佐藤:センスの塊のような人です。

奥津:私たちはハルちゃんの扱いに慣れてるんですよ。

日向:メンバーが私を攻略していて、すごく上手く扱ってくれるんです。だから私生活の友達と揉めたりしたときに、「なんでもっと上手く扱ってくれないんだろう」と思うこともあって。でも、この環境だと姫になっちゃうので、たまには厳しくされないといけないんですけど。

奥津:私たちがいかに甘やかしてるかわかっちゃいました?(笑)






フィロソフィーのダンス
2015年、音楽的にはコンテンポラリーなファンクとR&B、歌詞には哲学的なメッセージ込めるというコンセプトで活動を開始。高い音楽性と歌唱力で話題となる。2016年11月、原宿アストロホールで初のワンマンライブをソールドアウトさせる。同月に1stアルバム『Funky but Chic』をリリース。2017年はワンマンライブの一方、Tokyo Idol Festival, @JAM、サマーソニックなどの大型フェスにも出演を果たす。2017年11月2ndアルバム『The Founder』を発売。アルバム収録曲「ダンス・ファウンダー」がSpotifyのバイラル・チャート1位を2日間記録し話題となる。2018年6月にはクラウド・ファンディングで約1100万円の資金を集め恵比寿リキッド・ルームで初の生バンドでのワンマンライブを成功させる。同年8月にリリースされた両A面シングル「イッツ・マイ・ターン/ライブ・ライフ」はオリコン・デイリー・チャート1位、ウィークリー・チャート7位を記録。12月の品川ステラボールでのワンマンライブを皮切りに、全国ツアー「ワンマン・ツアー、ガールズ・バック・イン・タウン VOL.2」を2019年1月まで敢行した。

<リリース情報>

『エクセルシオール』
フィロソフィーのダンス
PHILOSOPHY OF THE WORLD
3月22日発売


CD   
▼通常盤
UXCL-198
 

 CD+ボーナスCD (初回限定盤) 
▼CD2枚組
品番:UXCL-200

 
CD+ボーナスDVD (初回限定盤)
▼CD +DVD付き
品番:UXCL-202

1.イッツ・マイ・ターン
2.ラブ・バリエーション
3.スーパーヴィーニエンス
4.ロジック・ジャンプ
5.フリー・ユア・フェスタ
6.パレーシア
7.シャルウィー・スタート
8.スピーチ
9.バイタル・テンプテーション
10.ヒューリスティック・シティ
11.ライブ・ライフ
12.ハッピー・エンディング

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