マイケル・ジャクソンを告発した2人と監督が語る、この映画を作った理由

ジャクソン・エステートは映画の公開前に、いくつか論点を提示していました。お二人の意見もぜひ伺いたかったのですが、彼らは書面でこう論じています。「この映画の根底にあるのは欲だ。ウェイドやジェイムズの弁護士と裏で共謀して作られたのだ。彼らは今でもエステートを通して、マイケルの子供たちから何億ドルも搾り取ろうとしている。映画の中では、頓挫した裁判で語られたことしか出てこない」

ロブソン:なるほどね。そうだな、映画を作った理由については、すでに十分答えたと思う。

セーフチャック:僕らはこの映画で儲けるつもりはないよ。

ロブソン:これまでも、この先もね。

セーフチャック:この先もない。今もお金はもらってないよ。

リード:この件で唯一大金が絡んでいるとすれば、それはエステート側だ。(ウェイドとジェイムズは)無償で出演してくれた。今後も2人には一銭も支払われない。2人はドキュメンタリーに金銭的な目的など全くないよ。

彼らはまた、こうも書いています。「彼らの主張を裏付けるような確固たる確証や証拠は一つもない。彼らの話を額面通りに受け止めるのは、愚か者のすることだ」

セーフチャック:これこそ、完全に嘘っぱちじゃないか?

リード:遺族は、マイケルが少年たちと同じベッドで夜を過ごしていたことを認めている。それこそ確固たる裏付けだ。扉の向こう、マイケルの寝室で、2人の少年に何が起きていたのか、だいたい想像がつくだろう。

ロブソン:マイケルも、何百回も子供たちと一緒にベッドで夜を過ごしたことを認めている。

セーフチャック:そうだよ、これは間違ってる。おかしな発言だね。

ロブソン:とすれば、当然疑問は、虐待が起きたときに扉の向こうで何が起きていたのか。マイケルがいて、僕がいた。僕は生きていて、彼はもういない。残念ながら、この場合彼の言い分を聞くことはできない。でも映画の中で、彼本人は自分が無実だと主張している。

リード:ウェイドとジェイムズが頻繁にネバーランドを訪れていたことはわかっている。2人はマイケルの友人だったからね。ちゃんと記録にも残っている。

セーフチャック:その通り。だからこそ腑に落ちいないんだよ。

リード:寝室のドアが閉じられるまでのことは、すべて裏付けが取れている。マイケルは性的行為に関する記録を残していなかった。これ以上何を議論しようというんだ?

ウェイド、エステートはあなたについてさらにこう書いています。「彼は2007年にネバーランドを再訪して、妻と一緒に一晩滞在し、ショートフィルムを撮影した。しかもクレジットの中でマイケルに、『聖なる場所』を使わせてくれたことに感謝している。その場所におぞましい思い出があるというのに、いったい誰がそんなことをできるのだろう?」

ロブソン:性的虐待を受けた子どもだよ。

Translated by Akiko Kato

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