ザ・ローリング・ストーンズ展、当時のアパート再現にキース「わお、家に帰ってきたよ」

また別の魅力的な部屋には長年の間に着用してきた主な衣装が展示されている。ビートルズをまねて全員で同じ衣装にした時のジョーンズのチェッカー柄のジャケットが、見栄えを改良しようと彼らがカーナビ―・ストリートでのショッピングで選んだその他の衣装と共に飾られている。また別のところにはバンドのグラムでサイケデリックな衣装、そしてジャガーの“オメガ”のジャンプスーツやケープなどのアイコニックな衣装も展示されている。ストーンズがコラボレートしたアレキサンダー・マックイーンやクリスチャン・ディオール、(「悪魔を憐れむ歌」を歌う時にジャガーが着用するケープをデザインした)ローレン・スコットなどのハイエンドのファッション・デザイナーによる上品なフリルがついたような衣装に特化した部屋もある。

次のコーナーにはバンドのバックステージ・エリアが再現されている。機材ケースが置かれていて、そのうちいくつかはかなり古いものであったり、様々な国の時間にセットされた時計が入っていたりする。衣装用ラックには様々なジャガーの衣装が、内側にそれぞれの名前が派手に書かれたウッドとリチャーズのギターケースには彼らの機材が入っている。そして、2013年のハイド・パークでの「サティスファクション」の3Dライブ映像が上映される部屋へと続く。



『Exhibitionism』はワッツのおもちゃのドラムセット、リチャードのカセットレコーダー、ウッドの手書きのセットリストなどの様々なストーンズ関連アイテムで締めくくられる。このすべてを通して、誰もが知っているようなことや彼らの風変わりな個性など、驚くほど詳細にザ・ローリング・ストーンズを知ることができるのだ。

これがこの企画展が場所を移動する1回目ということで(ニューヨークの次はシカゴ、そして西海岸のどこかに行き、それからオーストラリアに向かう)インダストリアに設営するにあたっての最大の問題はそのスペースであった。「ロンドンでは白い箱型のギャラリーを使ったんだけど、ここは工場の倉庫的な雰囲気でより狭いから少し縮小しなければならなかったんだ。でもここもいい感じだよ。無駄な加工が一切されてなくてこの空間自体がすごくエネルギーを持っている」とギャラガーは語る。

ロンドン会場の企画にはストーンズのメンバーが大きく関与した。デザインミーティングにも参加し、ジャガーはあらかじめすべてのビデオをチェックし意見を出した。他のメンバーも展示するものに関するアイデアを出した(チャーリー・ワッツは昔着ていたマリアッチ風のシャツは展示しないように言ったようだ)。

リチャードは1962年の彼らのアパートの再現に特に熱心で、「『わお、家に帰ってきたよ』って彼は言っていた」とギャラガーは言う。


Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展
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開催会場:TOC五反田メッセ(東京都品川区西五反田6-6-19)
開催期間:2019年3月15日(金)〜5月6日(月・振休)
【平日・土・祝前日】11:00〜20:00 *最終入館時間19:30まで
【日・祝日】11:00〜18:00 *最終入館時間17:30まで

OFFICIAL WEBSITE : https://stonesexhibitionism.jp/
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Translated by Takayuki Matsumoto

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