メンバーの脱退、24時間イベントを乗り越えて生まれたEMPiREの結束と物語

24時間イベントを開催し、現在5人体制で活動するEMPiRE

今年2月にリリースした初シングル「ピアス」がオリコンシングルチャート5位を獲得、3月3日〜4日にかけて24時間イベント「EMPiRE presents TWENTY FOUR HOUR PARTY PEOPLE」をYokohama Bay Hallで開催し、メンバーのYUKA EMPiREが脱退し5人体制になったEMPiREにインタビュー。

BiS、BiSH、GANG PARADEを手がけるプロダクション・WACKと、エイベックス・エンタテインメント株式会社によるアイドル・グループ、EMPiRE。グループ結成当初からのメンバーYUKA EMPiREが、2019年3月4日の24時間イベントをもって脱退し、現在は5人体制で再スタートを切った。2019年3月24日から30日までの1週間、長崎の壱岐島で行われるWACK合宿オーディションにMAYU EMPiREが参加し、結果によっては新メンバーが加入する可能性もある。そんな変化の最中にいる5人のメンバーに、24時間イベントを振り返ってもらいつつ、これからのEMPiREについて語ってもらった。

─3月3日〜4日にかけて、24時間イベント「EMPiRE presents TWENTY FOUR HOUR PARTY PEOPLE」をYokohama Bay Hallで行いました。終わって1週間ぐらい経ちましたけど、振り返ってみていかがでしたか。

MAYU EMPiRE(以下、MAYU):疲れたけど楽しかったです。今まで自分たちがやってきた中で1番やってよかったイベントになりました。24時間ずっとメンバーと一緒にいるから、ギスギスするのかなと思っていたんですよ。でも、途中、YUKA EMPiRE(以下、YUKA)の声が枯れてしまってからは、みんなで助け合わなきゃという意識がより強くなっていって。ずっと一緒に時間を過ごすことで、メンバーだけじゃなく、エージェント(※EMPiREファンの総称)のみんなとの心の距離も縮まったイベントになりました。



─基本的にイベント中は寝る時間もなく、ひたすらライブと特典会の繰り返しでしたよね。体力的にも限界だったと思うんですけど、終わったあと、それぞれどんな行動をしていたんですか?

MiDORiKO EMPiRE(以下、MiDORiKO):その足でねぎしに行って、牛たんを食べてから帰りました(笑)。うまく寝れなくて。夢の中で、まだ歌っているんですよ。それが声に出ちゃって、自分の声で起きるみたいな。

YU-Ki EMPiRE(以下、YU-Ki):怖い……(笑)。

MAYU:私も24時間病が離れなくて、4時間くらい寝てすぐ起きちゃって。

YU-Ki:私はお母さんとお姉ちゃんが車で迎えに来てくれたので、車の中で爆睡しました。家に着くまで一瞬でしたね。

MAHO EMPiRE(以下、MAHO):家に帰ってからのギャップがすごかったというか。気持ちが高揚していたので、ベッドに入った瞬間にすごく寂しい気持ちになっちゃって。寂しいなと思っていたら、いつの間にか寝ていました。あのイベントは夢だったのか? ぐらいのギャップがありましたね。

MiKiNA EMPiRE(以下、MiKiNA):イベントの最後に次のツアーを発表したので、そこに気持ちを持っていかないとと思っていたら全然眠くなかったんですけど、気付いたら夜ご飯を食べないで寝ちゃった。海鮮丼だったのに……。

一同:(笑)

─24時間イベントをやったことで、グループの結束は深まりましたか?

YU-Ki:ファミリーって感じです。エージェントも含めて“家族感”が溢れた24時間イベントだったなって。

MiKiNA:愛があったよね。愛しかなかった。

MiDORiKO : マイナスな気持ちが出ないというか。その空間にいた人みんなが味方な感じがして、EMPiREも自分もちょっと強くなった気がしました。

MAHO:24時間を通して、メンバーとエージェントが輪になった感じがしていて。ファンの人も、メンバーも、スタッフさんも愛しいって思いました。私は結構冷静なタイプなのでそういう感情が薄いんですけど、24時間が終わって1人になってからすごくそう思いました。


24時間イベントには事務所先輩であるBiSHのアイナ・ジ・エンドもサプライズ出演(Photo by Kenta Sotobayashi)

YU-Ki:私は今までのライブが70点って言われる理由が少し分かって。大きな失敗もしていないし、盛り上げようと頑張っているのに、なんで70点って言われるんだろうっていう疑問があって。だけど、この24時間を通して、自分なりに盛り上げようとしているつもりだったけど、ただこなしていた部分もあったんだなってところに気付けた。全員の気持ちが一つになって、がむしゃらになることを、24時間イベントを通して学べたなって思います。

MiKiNA:私も自分の気持ちだけが前に出て、本当に伝わっているか分からなかったこともあったんですけど、24時間イベントではその空間にいる人の感情のボルテージが全員一緒だった気がしていて。それを初めて感じたし、本当に愛を感じました。こんなに素敵な場所にいる自分が本当に幸せだと思いました。

─MAYUさんはいかがですか?

MAYU:今までやろうと思わなかったことがイベント中に自然と出てきたのが嬉しかったです。「MAD LOVE」のフレーズを〈横浜はワンダーランドだ〉って変えて歌ったんですけど、今まではまったくそういう風に言おうと思っていなくて。自分の歌割りが来た時、横浜まじでワンダーランドじゃね? って(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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