メンバーの脱退、24時間イベントを乗り越えて生まれたEMPiREの結束と物語

─あははは。24時間イベントが始まる前は、脱退するYUKAさんを含めた6人のEMPiREを作り上げないと次に進めないって話していましたよね。それは達成できましたか。

MAHO:ちゃんと6人で一緒に終わった感じがします。

YU-Ki:今回はYUKAがラストだったから、それに向けてみんなで頑張ろうという分かりやすい目標が全員一致であったことが大きくて。良くも悪くも、これまでのライブでは目指す場所が各々で違っていたので、みんな一つになれたのかなって。

─YUKAさんが最後のMCで「少し皮肉的ではありますが、自分の脱退を通して、こんなに愛されていることを知りました。愛を私に教えてくれてありがとうございます」と語っていました。どんな気持ちで聴いていましたか?

MAYU:今までYUKAちゃんのMCに深く共感したことがなくて。でも、その時のMCは本心で言っているんだなと感じて。それが嬉しかったし、本人も自分の殻を破ることができたのかなって。私も頑張ろうってすごく思いました。


YUKA EMPiRE最後のライブとなった24時間イベント(Photo by Kenta Sotobayashi)

─MAYUさんはYUKAさんと1番ぶつかっていたって言っていましたもんね。

MAYU:価値観が違ったのが大きかったんです。だけどイベントが終わった後、2人でしゃべっていた時に「落ち着いたらご飯でも行こう」って誘ってくれたので嬉しかったです。

MiDORiKO : 24時間を通して、そういう気持ちになってくれてよかったよね。

MiKiNA:それまで、私たちの気持ちがちゃんとYUKAちゃんの中に入り込めているのかってことが気になっちゃっていたんです。エージェントとか私たちメンバーの気持ちが全部YUKAちゃんの中に入り込んで、本当に出てきた言葉なんだなと思って。すごくよかったなと思います。

─同じ合宿オーディションを受けてEMPiREに合格して、特に仲がよかったYU-Kiさんは、YUKAさんの言葉をどういう風に受け取りましたか?

YU-Ki:24時間イベント前のインタビューで「EMPiREをやってきてよかったことはなんですか?」って訊かれる度、YUKAはそんな明確に答えていなくて。EMPiREに対してあまりいい思いがないのかな、って正直不安に感じる部分もあって。でも最後のMCを聴いて、YUKAはこの活動をやれてよかったという気持ちがあるんだなって感じられて、すごく嬉しいなって思いました。

MAHO:「ありがとう」っていう言葉が最後にたくさん出てきたのがすごく嬉しかった。つらかったこともたくさんあったと思うんですけど、エージェントに向けても素直な言葉で伝えている姿を見て、よかったなって思いました。

─新曲「ピアス」のMVは最後YUKAさんが消えて終わりますが、24時間イベントの映像で制作されたドキュメンタリー動画を観て、「ピアス」という曲が本当に完成したんだなって感じました。



MAYU:そうですね。イベントを通して曲に物語ができたというか、大事に育てていきたい曲の1つで、すごく大切な曲になりました。

─あと、イベント内でMiDORiKOさんがYUKAさんと漫才をしていたのも印象的でした。

MiDORiKO:本当はYUKAちゃんがツッコミで、私がボケの役をやりたかったんですけど、逆になっちゃいました(笑)。

─ハライチ的なノリボケ漫才でしたが、堂々とネタを完遂していましたよね。それも含めておもしろかったです(笑)。

MiDORiKO : ほんとですか! よかったです(笑)。ひるんだら負けなので。

Rolling Stone Japan 編集部

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