クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドが2010年に披露した「ヴードゥー・チャイル」を回想

2010年のクロスロード・ギター・フェスティバルで共演した、エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッド (Photo by Barry Brecheisen/WireImage)

通算22回目となる来日公演=日本武道館5DAYSを4月13日よりスタートさせるエリック・クラプトン。ここではブラインド・フェイス時代の盟友、スティーヴ・ウィンウッドを交えて2010年にカバーしたジミ・ヘンドリックス「ヴードゥー・チャイル」のカバーを振り返る。

6年間のブレイクを挟んで、エリック・クラプトン主催のクロスロード・ギター・フェスティバルが、テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで9月21、22日の2夜にわたるイベントとして帰ってくると発表された。出演はバディ・ガイ、ゲイリー・クラーク・ジュニア、ジェフ・ベック、ビリー・ギボンズ、デレク・トラックス、ジョー・ウォルシュ、ピーター・フランプトン、スーザン・テデスキ、ボニー・レイットほか多数。クラプトンだからこそ実現できるギター・マスターのサミットである。その収益はすべて、クラプトンが設立したアンティグアにあるドラッグおよびアルコール中毒患者の回復支援施設、クロスロード・センターに寄付される。

ここではイリノイ州ブリッジビューのトヨタ・パークで、クラプトンがスペシャルゲストのジェフ・ベック、スティーヴ・ウィンウッドと共にすばらしい演奏を見せた2010年のクロスロード・ギター・フェスティヴァルを振り返る。クラプトンとウィンウッドはこの数年前に一緒にツアーをしているが、今回取り上げる、彼らが演奏したジミ・ヘンドリックスの名曲「ヴードゥー・チャイル」は数々のハイライトのうちの1つだ(この40年以上前、ウィンウッドは『エレクトリック・レディランド』の音源でオルガンを演奏している)。彼らはトラフィックの「ディア・ミスター・ファンタジー」やブラインド・フェイスの「ハッド・トゥ・クライ・トゥデイ」も演奏した。その夜は出演者全員による「スウィート・ホーム・シカゴ」の演奏で締めくくられた。

クラプトンは近年、あまり目立った活動はせず1年で約10本とライブの本数を制限し、その内容もいまや飽きられているアコースティック・バージョンの「いとしのレイラ」(1992年には目新しくおもしろいものであったが、その後ずっとオリジナル・バージョンではなくそれをやり続けているのには違和感しかない)を含む代わり映えのしないセットリストである。しかし、彼はいつもクロスロード・ギター・フェスには力を入れており、ゲスト出演者たちと共に最高のイベントにしてくれることはほぼ間違いないだろう。出演予定のデレク・トラックスはデュアン・オールマンのギターパートの演奏にも慣れているので、フルバンド・バージョンの「いとしのレイラ」の実現はそんなに難しいことではないはずだ。





黒澤楽器店 MARTIN GUITAR Presents ERIC CLAPTON LIVE at BUDOKAN 2019

2019年4月13日(土)東京・日本武道館 18:00開演
2019年4月15日(月)東京・日本武道館 19:00開演
2019年4月17日(水)東京・日本武道館 19:00開演
2019年4月18日(木)東京・日本武道館 19:00開演
2019年4月20日(土)東京・日本武道館 17:00開演 

来日予定メンバー:
エリック・クラプトン(G./Vo.)
クリス・ステイントン(Key.)
ドイル・ブラムホールII(G./Vo.)
ネーザン・イースト(B.)
ポール・キャラック(Key./Vo.) 
ソニー・エモリー(Dr.) 
シャロン・ホワイト(Back Vo.)
ケイティ・キッスーン(Back Vo.)

チケット料金:S:¥15,000 / A:¥14,000(税込)

公演詳細URL:https://udo.jp/concert/EricClapton

Translated by Takayuki Matsumoto

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