ショーン・ポールが語るJ.バルヴィンとの共演、レゲエとレゲトンの関係、Zeebraへのシンパシー

左からJ.バルヴィン、ショーン・ポール(Courtesy of ユニバーサルミュージック)

2003年の全米1位シングル「Get Busy」や、ビヨンセとの「Baby Boy」などで知られるショーン・ポール。近年もデュア・リパ、ミーゴス、デヴィッド・ゲッタらと精力的にコラボを重ね、2019年3月にはラテンポップの最先端をリードするJ.バルヴィンと共演した新曲「Contra La Pared」を発表。ダンスホール・レゲエ界の帝王として君臨し続ける彼に、ニューヨークで取材を実施した。

ー新曲「Contra La Pared」は、J.バルヴィンと共演したかなり“男っぽい”曲ですね?

う〜ん、そうかな。でもヒットしそうなトラックだなって思った。J.バルヴィンと以前一緒にやった曲に似てたし、とにかくフック(サビ)をスペイン語にしたいなって思ったんだ。ラテン系のファン層はすごく俺をサポートしてくれてて、これまでもがっつりラブ&リスペクトを示してくれてきた。だから2000年代初期から「Punkie」や「Hold My Hand」のスペイン語カバーやったりもしたし、ウィシン&ヤンデルのウィシンとかエンリケ・イグレシアス、Gente de Zonaなんかともコラボしたことがある。J.バルヴィンとも、もう以前にコラボしたことあるんだけど、さっきも言った通り、このトラックはとにかく彼に似合う曲だなって思ったんだ。何にしたって、男っぽいメジャーな“野郎”が2人でやった曲だからね。だからそういう印象を受けたのかもな。



ージャマイカを代表するあなたと、コロンビアを代表するJ.バルヴィンという、カリブ海の2大スターの共演で話題となっていますが、彼とは以前から親交があったのですか?

J.バルヴィンと最初に出会ったのは、Farrukoのアルバムリリースでだった。Farrukoはプエルトリコ出身のレゲトンアーティストなんだけどさ、俺ら、それぞれFarrukoと仕事したことがあったから、彼が一緒にパフォーマンスしようって声かけてくれたんだよ。J.バルヴィンは俺のことを知ってたけど、俺はまだ彼のことを知らなかった。もう何年も前のことさ。2012年ぐらいか、その少し後だったかな。実際、ピザだかホットドッグを買おうと思って列に並んでる時だったらしい(笑)。俺が列に並んでるところに「なあ、ソレいくらすんの⁈」って大声出してたんだけど、って、後から教えてくれたよ。「あ、アレ、お前だったのか?」って。だからまあ、その時に会ったんだけど、正式に彼の音楽を紹介してくれたのはジャマイカ人プロデューサーのロシアン(Rvssian)だった。それで連絡を取り始めたのと、彼も俺もメジャー・レイザーと仲良くて、俺ら用にトラックをプロデュースしてくれたんだよね。もう2年ぐらい前だったかな。で、今回の曲のデモが出来た時、すぐに彼に提案したんだ。これは、彼以外に考えられなかったからさ。

ー彼のとっさの反応はどんな感じでしたか?

炎の絵文字、連発してきた! 「ファイヤー、ファイヤー、ファイヤー」って(笑)。

ーサウンド的には、今回どのようなコンセプトだったのでしょうか?

(プロデューサーの)タイニーと仕事がしたかったんだ。彼はレゲトン界のトップ・プロデューサーの1人なんだけど、その理由はやっぱりラテン系のファン層にアピールしたかった、っていうのと、J.バルヴィンとまたコラボしたかったから。タイニーとは1、2曲試したんだけど、このトラックがガツンときたんだよね、俺には。彼が入れた“プ・プ・プー・ププ・プー”っていうフルートかなんかの音が、1年ぐらい前にJ. バルヴィンがやった「Mi Gente」って曲を彷彿とさせたんだ。あれはホーンをたっぷり使ってた。いい感じだな、って思ってさ。だからサウンド的には、そうだね、ああいう方向を狙ってた。



ーこの曲のミュージック・ビデオはどこで撮影したのですか?

スゴいだろ? あれは米・ユタ州で撮影したんだ。ほぼJ.バルヴィンのアイデアだよ。ヤツはあそこによく行ってるらしくてね。彼が「あそこでやろうぜ」って提案してきた時の俺の反応は、「は? なんでだよ」って感じだったんだよね。「お前はコロンビア出身で、俺はジャマイカの出身なんだから、それを見せるのがいいんじゃないか?」って俺が言ったらさ、「見せるよ」って写真2枚送ってきたんだ。1枚目を見ただけで「おっ」ってすぐ反応したよ。ビッグなサウンドに似合うスケールの大きさが目に入ってきたから。俺もユタ州は行ったことあったけど、だいたい夜中にツアーバスで到着してパフォーマンスして、すぐ出発してたから、州のあのエリアは見たことなくてさ。撮影日はめちゃくちゃ寒かった。俺、Googleであの辺リサーチして、どんな野生動物がいるか見てたんだ。クーガーでもいるかなと思ったけど、全然いなかった(笑)。恐竜の骨とかメガロドンの歯とか見つかることもあるらしい。うっかりメガロドンの歯につまづいたりしないかな、なんても思ったけど、それもなかった(笑)。それでも素晴らしい体験だったよ。ハマる人がいるのもわかる。本当に美しいから。

ー撮影中のエピソードはありますか?

SP:ああ! J.バルヴィンがウォーターポロ(水球)やるってことを知った! 俺もウォーターポロするから。最近またトレーニングを始めたところさ。去年の夏から、かな。「どうやって体型保ってるんだ」って聞くから「ウォーターポロやってるんだ」って答えたら、「おお、ポロ・アクアティコ!」って(笑)。最初信じなかったけど、彼がジェスチャーを見せたんだ。ウォーターポロ独特のハンドシグナルがあるからさ。で、「あ、お前もやるの?」って盛り上がった。

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