自殺を偽装したカリフォルニアの性犯罪者、フロリダのトレーラーハウスで御用

マイケル・パトリック・マニング容疑者(Photo by Chico Police Department, Monroe County Sheriff's Office)

アメリカ時間10日、警察当局の手を免れるために、ゴールデン・ゲート・ブリッジで自殺を偽装した性犯罪者マイケル・パトリック・マニング容疑者(58歳)が、3年間の逃走劇の末、ついにフロリダのトレーラーハウスで御用となった。

カリフォルニア州チーコ警察署のプレスリリースによると、マニング容疑者は2008年と2009年、当時12歳だった少女に性的暴行を働いた罪で2015年に逮捕された。マニングが保釈金を払って釈放されてから数日後、警察は彼のパソコンから何百枚もの児童ポルノの画像を発見し、児童ポルノ所持罪で再逮捕した。マニングは再び保釈金を払って釈放され、後日裁判所で罪状認否を行うことになった。審議当日、マニングが出廷しなかったため、警察は彼を指名手配した。

2016年10月、マニングが裁判所に姿を見せなった日から1年近く経った頃、警察はマニングが最近借りたと思われるレンタカーをゴールデン・ゲート・ブリッジで発見。車には誰も乗っていなかったが、遺書とみられる手紙が残されていた。プレスリリースによれば、明らかに現場はマニングが自殺したと結論づける状況がそろっていたが、疑問を抱いた警察が「マニングに近しい知人の行動パターンを監視し始めたところ、高度な監視装置で警察の動きを探っていることが判明」した。このことから、警察は知人がマニングの自殺偽装と逃亡に手を貸したものと判断した。

警察は何年間も、倉庫や住宅などカリフォルニア州内のあちこちでマニングの足取りをつかんだものの、本人の姿はどこにも見当たらなかった。最終的に、マニングはフロリダ州モンロー郡で逮捕された。近所の家で警報が鳴ったとの通報が保安官事務所に入ったのがきっかけだった。プレスリリースによると、彼は「現場に隣接した鍵のかかっていない貨物トレーラー」で寝泊まりしていたという。

当初、マニングは警察に「ウィリアム・ウォレス・リトルジョン」と偽名を名乗り、アメリカ国籍のパスポートを含む偽の身分証明書を作成していた。警察がアメリカ国境警備隊に問い合わせたところ、パスポート番号はユタ州のものであることが判明。マニングは文書偽造罪で逮捕された後も警察に本名を名乗ろうとしなかったが、全国の照合システムで指紋を照合した結果、正体が判明した。

現在マニング容疑者は文書偽造罪でフロリダに拘留中。まもなくカリフォルニアに移送される予定だ。

Translated by Akiko Kato

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