赤西仁、独立6年目に向けた展望を語る「手始めにプロデュースでもしようかなと」

赤西仁(Courtesy of Jin Akanishi)

赤西仁が約1年半ぶりのニューアルバム『THANK YOU』を完成させた。2018年のライブハウスツアーでは久々にバンドと共演、さらに「常に自分の音楽をいいものにしようと努力している」というスタンスを示すように、代表曲を現在進行形のアプローチで録り直したリアレンジアルバム『À la carte』も同年に発表した。それらを経て2019年、赤西の書く曲はさらに進化を遂げた。

「いつも以上にジャンルレスで、楽しい曲からしっとりとした曲まで詰めました」とコメントを残しているように、ポップス、R&B、ニュージャックスウィング、ハウスなど、要素は盛りだくさんなのにアルバム全体のバランスはとてもいい。ストイックに取り組んできた活動の成果が、本作には凝縮されている。
アルバム制作の背景

ーこれまでにリリースしたアルバムももちろん自信作だったと思いますし、いずれも完成度が高かったと思いますが、今回の『THANK YOU』では赤西さんがずっと追い求めていた音楽の理想形が、5年かけて完璧な形で描けたんじゃないかなと。赤西さん自身の手応えはどんな感じですか?

赤西:キチンとしたアルバムになったのでうれしく思っています。

ーポップス、R&B、ニュージャックスウィング、ハウスなど、要素は盛りだくさんなのにアルバムの統一感はいつも以上かもしれないと思いました。今回の収録曲を作り上げる際、何か決めていたことはありましたか?

赤西:自分の中で課していたハードル的なものはありませんでしたね。あっ、しいて言えば曲数ですかね(笑)。ニュージャックスウィングは挑戦でした。

ー今作は作詞・作曲・プロデュースをご自身で担当。とにかく赤西さんが主体となってアルバムを構築していく基本的なスタイルはこれまでと同じだと思いますが、環境的なところでの変化は何かありましたか? いつも使っている機材を変えたとか、スタジオを変えたとか。

赤西:特にないんですねー。でもいつも大体完成してからレコーディングをする流れなんですが、今回のアルバムの何曲かはレコーディングしながら、足りてない場所のメロディや歌詞をつけたりしてました。時間に追われてたせいか、それによっていつもより判断力がアップした気がしてます(笑)。



ー昨年はライブハウスツアーでバンドと久々に共演しましたが、バンドでのライブパフォーマンスはどういう点が刺激的でしたか?

赤西:クセになりそうです。

ー赤西さんは普段ソングライティングをする際、デスクトップでの作業がメインになるかと思いますが、場合によっては楽器を使うこともありますか? ギターとかキーボードとか。

赤西:たいして弾けませんが、キーボードはたまに使います。

ーアルバム名にもなっている『THANK YOU』ですが、「THANK YOU」という言葉には赤西さんのどんな想いが込められているのでしょうか?

赤西:もちろんリードの曲のタイトルが「THANK YOU」だからっていうのもあるんですけど、このアルバム名にしたのはまずファンのみんなに感謝という気持ちですね。独立して5周年っていうのもありますし。あとは本当にいろんな人に支えてもらってるんで、周りのスタッフにも“THANK YOU”ですね。あと僕のこと嫌いな人たちにもTHANK YOU!

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