カート・コバーン、生前最後の撮影で着用したセーターが約830万円で落札

ニルヴァーナの『イン・ユーテロ』発売前の写真撮影でコバーンが着ていたカーディガンがオークション前の見積もりをはるかに上回り落札された(FilmMagic)

ニルヴァーナのカート・コバーンが生前最後となる写真撮影で着用していたセーターが、米現地時間5月18日にオークションにて7万5000ドル(およそ830万円)で落札された。

ニルヴァーナのカート・コバーンが亡くなる前に写真撮影で着ていたセーターが米現地時間5月18日土曜日にオークションにて7万5000ドル(およそ830万円)で落札された。

1993年の夏、『イン・ユーテロ』発売前の写真撮影でコバーンが着用したカーディガンが米オークションハウスJulien’s Auctionsにて当初の1万ドル(およそ110万円)から2万ドル(およそ220万円)という見積もりの倍以上の価格に跳ね上がった。

フォトグラファー、ジェシー・フローマンの写真集『Kurt Cobain: The Last Session』には、同じセーターを着たコバーンの姿が捉えられている。


「撮影はニューショーク・シティのセントラル・パークで行う予定だったものの、撮影のわずか数時間前にコバーンが体調不良になり、場所を変更してバンドが宿泊していたホテルの地下で行われた」とJulien’s Auctionsは説明を添えている。「コバーンは3時間遅刻して撮影現場に現れるや否や、吐き気に襲われてバケツを用意させた」。

その後、コートニー・ラブはコバーンの葬儀の際に「知人」にセーターを譲った。今回のセーターの出品者がその「知人」という人物なのか、あるいは別人かは不明だ。

2015年にニルヴァーナがMTV Unpluggedに出演した際にコバーンが着ていた緑色のカーディガンは、13万7000ドル(およそ1500万円)で落札されている。

コバーンが紙皿に黒いマーカーで記した1990年4月に米ワシントンDCで行われたライヴの手書きのセットリストは、2000ドル(およそ22万円)というオークション前の見積もりの10倍近く跳ね上がり、2万3000ドル(およそ250万円)で落札された。「ライヴ前にピザを食べていたコバーンは、使っていた紙皿にセットリストをしたためた」とオークションハウスは解説している。

米現地時間5月18日土曜日に開催されたJulien’s Auctionsのミュージック・アイコンというイベントでは、プリンスがステージで使用した黒いアコースティクギターとプロモーションアイテム(落札価格は8万9000ドル、およそ980万円)、1996年にマイケル・ジャクソンがネルソン・マンデラ元大統領の誕生パーティーに出席した際に着た黒いジャケット(7万6000ドル、およそ840万円)、サイン入りのボブ・ディラン直筆の「風に吹かれて」の歌詞(7万ドル、およそ770万円)などの目玉商品が並んだ。

それでも、オークションの最高落札価格の37万ドル(およそ4000万円)を記録したのは、米カリフォルニア州ハリウッドの“ビル・パットナムのウエスタン・レコダーズ・スタジオ”の#2スタジオで使用されたユニバーサル・オーディオのオリジナルだった。この機材はビーチ・ボーイズ、フランク・シナトラ、クロスビー、スティルス&ナッシュなどのアーティストがレコーディングで使用したものだ。


Translated by Shoko Natori

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