R・ケリー、新たに11件の性的暴行容疑で起訴される

イリノイ州クック郡検察官が11件の新たな性的暴行容疑で起訴したため、ケリーはこれまでで最も厳しい状況に陥っている。(Photo by Tannen Maury/EPA-EFE/REX/Shutterstock)

R・ケリーが11件の新たな性的暴行および虐待の容疑で起訴されたと、シカゴ・サンタイムズ紙が報じた。2010年1月に発生した事件の案件だという。

アメリカ時間5月30、イリノイ州クック郡検察官によって提訴された新たな容疑により、R・ケリーはこれまでで最も厳しい状況に直面することになった。この11件には、4件の加重性的暴行罪、2件の強制性的暴行罪、2件の加重性的虐待罪、3件の13〜16歳に対する加重性的虐待罪が含まれる。特に4件の加重性的暴行罪は、イリノイ州の重罪レベル区分で最も凶悪なクラスXに分類され、最高で禁錮30年の実刑判決が下される可能性がある。ケリーは6月6日に裁判所に出頭することになっている。

裁判所文書によると、ケリーはオーラルセックスや性行為を含む複数の性的行為を強制的に行わせた疑いがもたれている。被害者の身元は特定されていないが、シカゴ・サンタイムズ紙はケリーが告訴された前回の事件と同じ被害者の可能性を示唆している。両方とも書類上の被害者名が「JP」というイニシャルになっているためだ。

シカゴ・サンタイムズ紙に確認すると、R・ケリーの弁護士スティーヴ・グリンバーグは「起訴内容を確認してからそれ相当の対処をする。私が知っているのは『昔のこと』ということだけだ。彼らは何年も前の出来事を申し立てている」と語ったという。ローリングストーン誌はクック郡のイリノイ州弁護士事務所にもコメントを求めたが現時点で返事はきていない。

2月にケリーは、成人女性4人と事件当時未成年だった女性3人に対する10件の加重性的虐待罪で起訴された。ケリーは無罪を主張し、100万ドルの保釈金で保釈された。

大量の刑事告訴に加えて、現在のケリーは民事訴訟も抱えている。これは「HW」というイニシャルで記載されている2月の刑事告訴の被害女性のひとりが起こした裁判だ。4月にこの裁判を無視したケリーに対して判事が懈怠<けたい>判決を下すも、その後ケリーの弁護士が「ケリーは教養がなくて裁判所の出頭命令に一度も応じたことがない」と主張すると、この判決は無効となった。この民事訴訟のやり直し裁判は6月19日に行われる予定だ。



Translated by Miki Nakayama

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