米コネチカット州ニューカナーンで行方不明になっていた女性、ジェニファー・ドゥーロスさんの血液が、ハートフォードの街のごみ箱に捨てられた布やスポンジなどから発見された。アメリカ時間3日、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
監視カメラの映像によると、これらのアイテムはドゥーロスさんの別れた夫フォーティス・ドゥーロス容疑者と、彼の現在交際中の恋人ミシェル・トロコニス容疑によって捨てられたとみられ、容疑者2人とおぼしきカップルが黒のフォード「ラプター」を運転しながら、市内あちこちの場所でこれらのアイテムを破棄している姿が映っていた。ドゥーロス容疑者とトロコニス容疑者はドゥーロスさんの失踪に関与したとして、証拠隠滅罪および犯人蔵匿罪で逮捕、起訴された。
報道によると、ニューカナーンの高級住宅地に住んでいた5人の子供を持つジェニファー・ドゥーロスさん（50歳）の行方が分からなくなったのは、元夫とトロコニス容疑者の姿がハートフォードの監視カメラに映っていたのと同じ5月24日。その日、学校へ子供たちを送り届ける姿を目撃されたのが最後だった。診察予約を入れていたニューヨーク市の2カ所の診察所にジェニファーさんが姿を現さなかったため、その日の夕方、友人が捜索願を出した。
過去2年間、ドゥーロス夫妻は子供の親権争いを続けていた。ジェニファーさんは元夫フォーティス容疑者（51歳）から言葉の暴力を受けていたと主張。裁判所の記録によれば、ジェニファーさんは元夫が子供たちを誘拐して、故郷のギリシャに連れて帰るのではないかと恐れていたという。また、元夫から身体的暴力をふるわれるのではと不安を口にしたこともあったと、ハートフォート・クロント紙は伝えている。フォーティス・ドゥーロス容疑者は、元妻の父親（すでに死去）の財産をめぐる裁判にも関与していた。彼は元義父から借りたとみられる170万ドルを返済していなかった。
刑事が監視カメラの映像を入手したことで、トロコニス容疑者とドゥーロス容疑者はコネチカット州エイヴォンのホテルで逮捕。保釈金50万ドルで拘留された。検察側は今後余罪で追起訴もありうると述べた。
ジェニファー・ドゥーロスさんの母親は4日、5人の孫の養育権を求める書類を裁判所に提出。判事はフォーティス容疑者に対し、子供との面会禁止を命じた。
