キーファー・サザーランド、デヴィッド・ボウイとの出会いを語る

キーファー・サザーランド(Courtesy of Rolling Stone)

キーファー・サザーランドがまだ10代のころ、父親で俳優のドナルド・サザーランドは親友デヴィッド・ボウイのコンサートに息子を連れて行った。

息子キーファーは、憧れの存在を真似て黒いアイライナーをしてコンサートに行ったのを覚えている。コンサートが終わると、父ドナルドに連れられて楽屋へデヴィッド・ボウイに会いに行った。

サザーランドいわく、楽屋に行くまで、父親とボウイがあれほど親しい仲だったとは知らなかったという。「ドアをノックすると、彼がドアを開けてくれた。長いこと僕を見て、それから父親のほうへ顔を上げてこう言った。『おい、家族を連れてきたのか。なんでだい?』」。サザーランドは当時の様子を、ローリングストーン誌のシリーズ企画『The First Time』で振り返った。「たぶん2人は一緒に出かけて、どんちゃん騒ぎするつもりだったんだろう。その瞬間、僕をデヴィッド・ボウイに会わせるために、父が親友との外出をあきらめたということに気づいた。父さん、ありがとう」



他にも、サザーランドは2015年の西部劇映画『ワイルドガン』で父親と初共演したときのこと、家族と祖国カナダを離れた後、ラッシュの『HEMISPHERES / 神々の戦い』を買って、あらためて自分がカナダ人だと実感したことなどを語っている。また、『24』シリーズのヒーロー、ジャック・バウアーと、『サバイバー:宿命の大統領』のトム・カークマンの間に共通点を見出したとも語った。

「2人が持つスキルはまったく違う」とサザーランド。「だが、どちらのストーリーでも根底にあるのは、2人ともどうしたって勝てないような絶体絶命の状況に置かれているということ。この後、どれだけダメージを受けるかがポイントなんだ。そのことに気づいてからはずっと楽に演じられるようになった。かたや体当たり型の男、かたや頭と口先で勝負する男。だけど彼らを突き動かす原動力はとても似ている。僕も、それを念頭に置きながら演じていたよ」

さらにカントリー・ミュージックへの情熱やミュージシャンとしての活動についても話してくれた。「知り合いと出くわしたくなかったから、ロサンゼルスから50マイル圏外でしか演奏しなかったんだ」とサザーランド。「自作の曲を演奏することの一番いいところは、とくに初めて人前で演奏するときは、たとえ失敗しても誰も気づかないってところかな」

Translated by Akiko Kato

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