著名コラムニスト、トランプ氏から性的暴行を受けたと告白

ドナルド・トランプ氏を性的不品行で訴えた女性はこれで16人目(Photo by Getty Images)

米ELLE誌のコラムニスト、E・ジーン・キャロル氏による新刊『What Do We Need Men For? A Modest Proposal』から抜粋された爆弾エピソードが、ニューヨーク誌に掲載された。その中で著者は、ニューヨークシティの高級百貨店バーグドルフ・グッドマンの試着室で、ドナルド・トランプ現米大統領に襲われたと主張している。

抜粋されたのは、キャロル氏が75年の人生の中で受けた6度の性的虐待を回想する箇所で、1990年代中期にデパートでトランプ氏と出会った当時を振り返っている(本の中では直接名指しはせず、「人生で会った最悪の男ランキング第20位」と呼んでいる)。著者によると、未来の大統領は彼女がお悩み相談コラムニストとしてTVに出演していたのを知っていて、「女の子への」贈り物選びを手伝ってほしいと申し出た。ランジェリーコーナーへ来ると、トランプ氏はレースの透けたボディスーツを試着してみてくれと頼んだ。トランプ氏にも服の上からボディスーツを試着させようと考えた彼女は、彼のあとについて試着室へ向かった。

そこで彼女は、暴行の一部始終を詳細に回想している。

「試着室のドアが閉まるや否や、彼は私を突き飛ばして壁に押し付けたので、頭をひどく打ち付けた。そして自分の口を私の唇に押し付けた。私はショックのあまり彼を押し返したが、彼は私の両腕をつかんで、またもや壁に押し付けた。彼の身体の大きさに気づいた時には、彼は肩で私を壁に押し付け、コートドレスの下から手を突っ込んで、ストッキングを引き下ろしていた」

そのあとトランプ氏は「指で私の陰部をまさぐり」無理やり性行為におよんだという。キャロル氏いわく、最初は彼の足を蹴って追い払おうとし、そのあと身をよじって、ドアの外へ駆け出した。彼女はこの出来事を2人の親友に打ち上けたが、両者とも当時たしかにこの話を聞いたとニューヨーク誌に証言した。キャロル氏はさらに、暴行を受けた際に来ていたコートドレスはいまもクローゼットにしまってあり、トランプ氏の件以降誰ともセックスできなくなったと述べた。

キャロル氏を含め、これまでにトランプ大統領を性的不品行で訴えた女性は少なくとも16人にのぼる。そのうちの一人、ジャーナリストのナターシャ・ストイノフ氏は2013年、マー・ア・ラゴを見学中にトランプ氏から部屋に閉じ込められ、無理やりキスされたと言う。元ミス・ワシントンのカサンドラ・サールズ氏は、2013年のミス・コンテストの際に、トランプ氏から尻を触られたと主張。アダルト女優のジェシカ・ドレイク氏も、トランプ氏から無理やり抱きつかれ、キスされたと主張している。元妻のイヴァナ・トランプ氏は1993年、トランプ本の著者に対して、元夫から性的虐待を受けていた時期があると語った。「女として裏切られた気分でした。彼がいつも私に向けてくれる愛とやさしさは、どこにもなかったからです」。2015年に夫が大統領選に出馬した際、彼女はこの主張を撤回。完全に「事実無根」だと述べた。

Translated by Akiko Kato

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